連想する
2月26日(火)
【作文は イメージ力を まずアップ】
「うちの子は文章が書けません・・。」
そう言ってお見えになるお母さんがとても多いのですが、ただ
「今日は○○について書きましょう・・。」と、言われたところで
「はいわかりました。」と、すらすら書き進めていける子などいるはずはありませんよね。
作文が書ける子は、いろいろ自分の引き出しを持ち合わせています。
与えられた題から、「そうだなあ・・。あのことから書いていこうかな・・。」と、自分の経験を思い出し、自分の引き出しから引っ張り出して来てその切り口から書き始めることを楽しんでいます。
私の教室では、作文の書き出しについて、時間をかけて取り組んでいます。
読み手側からすれば、書き出しによって文章を読み続けたい・・と思うかどうかが決まってくると思うからです。
そのためには、本題と書き出しをどんな風に繋げていくのかがカギとなってきます。
そこで必要になってくるのがイメージ力です。
今の子は忙しいので、暗くなるまで公園で遊んでいるというようなことは、まずありません。(この阪神間が特例なのかも知れませんが・・。)
約束の時間を忘れてしまうほど夢中になって泥だらけに・・なんて言うことも少ないのではないでしょうか?
公園に落ちている木の枝をアレンジして遊び道具に変身させたりといったこともあまり経験がないと思います。
経験がない分、「どうすればいいのかな?」と、考える機会に恵まれていません。
工夫して考える時間もない中で、おもしろい切り口からの作文の書き出しは、難題であることに間違いはありませんよね。
そこで、教室では一文の文章からイメージした場面を絵で描いてもらっています。
同じ一文でも、それぞれに描く絵は大きく違います。
『夕暮れの空を見ながらとぼとぼと家に帰りました』
この文からのイメージ画。
① 学校で放課後友達と大喧嘩した。
② 大事にしていたグローブを川に落としてしまった。
③ 出来たと喜んでいたテストで大きなミスが発覚。
④ 明日からお母さんが入院する。
⑤ 今日で一番仲良しだった子が引っ越してしまう。
などなど、その子によってイメージすることは大きく違っています。
このイメージ力は、文章の読み取りや作文に偉大なる力を発揮することになります。
様々なシーンを連想する。
いつも作文の前には、連想プリントが登場し、イメージをふくらませてから原稿用紙に向かっています。
苦手なのではなく、イメージすることのドリル経験が少ないだけなのです。
国語が伸びれば、ビックリするほど勝手に他の教科も伸びてきます。
今、まず着手しなけれがならないことに時間をかけてみませんか?