発想力はどう育つ?
12月17日(月)
よくお母様方に「もっと豊かな発想力を持たせたいのですが・・」と、相談されます。
確かに豊かな発想力を持ち合わせている人は魅力的ですよね。
生まれ持ったものも、幾分かは影響しているとは思うのですが、やはり幼い頃に絵本の読み聞かせをずっと続けていたり、公園で落ち葉拾いやどんぐりを集めていたりと、ゆったりとした時間を楽しんでいた子には観察した物事から発展させた新たな発想の広がりが、身についているように思います。
大人でも、ゆったりした時間を楽しめる人は、豊かな発想を持ち合わせておられる方が多いですが、いつも時間に追いかけられている人には、発想力は乏しいのではないでしょうか?
もちろん、「仕事絡みのことなら、切り替えているので大丈夫です。」と、おっしゃる方はいらっしゃるでしょう。
しかし教室のコンセプトである「工夫を楽しむ想像力」という観点からは、発想力を豊かにまたそれを楽しむには
「無駄な時間」と言われるゆったり観察する時間が必要不可欠だと思います。
何気なく立ち寄った100円ショップ。
ランチョンマットを手にしながら、工作の素材になるかも・・。と、考えたり、デイスプレイをながめながら逆側からみた様子を再現したら違う見せ方ができるかも・・。と、思ったり・・。
それは、急いで必要なものだけを買い求めるために立ち寄った100円ショップでは、思いつかないのではないでしょうか?
豊かな発想力は、他愛もない何気ない無駄な(暇な?)時間を楽しめる人に身に付く力なのかも知れませんね。
「いつも、スローペースでこれで大丈夫かなと不安です。」
そう言って相談に来られるお母さんへ。
スローぺースのお子さんの観察力は捨てたものではありませんよ。
いろんな場面で、いろんな場所で、子供たちは感じています。観ています。
そして、その中から新たな発想がまた芽生えているのです。
算数のように多くの問題を解いていけば、身に付くものではありませんが、旅行に行ったり、散歩にいったり、ハイキングに行ったりする日常の何気ない風景の中に、発想力を伸ばす魔法の種が顔をのぞかせているかも知れませんね。
ぜひぜひ、ゆったり時間を楽しんでみてくださいね