経験して気づくこと
2月18日(火)
毎日同じような生活が繰り返されるなかで、自分の心の持ち方によって毎日の生活はおおいに違ってきます。
よく、ドラマなどのワンシーンで、
「平凡な事ほど幸せなことはない・・。」というセリフがありますが、なかなか変化のない毎日の中で、幸せだと感じることは難しいことですね。(人間が出来ていれば別なのかも知れません・・)
不自由さを感じて人は初めてそのありがたさを感じます。
先日、ドアで左の小指を挟んでしまった・・・と、教室にはいってきた男の子。包帯をみせながら、入ってきました。
いつも野球を頑張っています。
お母さんに、「気をつけないとだめだよ。」と、言われていたドアで挟んでしまい、怪我をしたとの事。
「でも、不幸中の幸いやった。左手で良かった・・。」
そういって、席に座りました。
しかし、なんだかいつもと勝手がちがいます。
テキストを取りだすときも、ケシゴムを取りだすときも、時間がかかり、少し何かに触れると痛くてたまらない様子です。
左手だし、小指なんか普段は使わないから大丈夫だと思っていたのに、いつもと同じようにはいきません。
不自由さを感じ、初めて健康であることのありがたさを身をもって理解した機会となったようです。
「小指なんか使っていないと思ってたけど、結構力が入らないと不便なんだね。先生・・。」
「目立たなくてもいつも役に立っているんだね。」
そういって、包帯でくるまれた小指を大事そうにかばっていました。
人間は始終何かと比べています。
比べる対象があるから、○と△なら、○・・。というように決めて進んでいます。
この男の子のように、怪我をして初めて日頃怪我もなく過ごしていられる事に目を向けて、元気で過ごせることをありがたく思えるということは多いのかもしれません。
経験してみて気づくこと・・。これは、これから先もずっと自分の記憶の中に必ず残っていきます。
結果を教えるのではなく、成功や失敗をしつつ、自分で感じられるように経験を重ねて欲しいと思います。
ありふれた毎日を送れていることに、感謝できる人間でありたいと思います。
そして、毎日の時間の中で、自分流の工夫を楽しめる人でありたいですね。
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