待てるお母さんになれますか?
11月11日(日)
1並びの今日はあいにくの雨模様。
しかし、教室までの紅葉した木々たちは、久しぶりの雨粒を喜んでいるかのように、なお一層輝いていました
今日は自分の言葉で伝えることの大切さについて考えてみたいと思います。
グループディスカッションを取り入れると、本当に積極的に発言をする子と一度も手をあげる事のない子に分かれることがあります。
手をあげていない子は、自分の意見がない・・という訳ではありません。
自分の考えを上手く伝えることができるか自信がないのです。
「性格的に内向的なので、人前で話すのが上手くありません・・。」
「学校の参観日に行っても、手をあげているのを見たことがありません・・。」など、
お母様方が残念そうに話されるのをよく耳にします。
いつもおとなしくあまり口数の多くない子のお母さんは、
この子の気持ちを代弁しなければ・・・との想いが強いのかも知れませんが、
その子本人に問いかけていることもお母さんが答えてしまう場合が多いように感じます。
これは、いうまでもなくその子が話す機会をさらに奪ってしまっています。
要するに、
「自分の意志を伝える機会が少ない」ということです。
(お母さんが時間がかかることにいらだちを感じ、待ちきれない?)
それでなくても、話すのが少し苦手なのです。
話し出せるようになるには時間がかかって当たり前です。
待ってあげてほしいと思います。
何人もの子供たちと触れて来ての感想ですが、こどもたちに急がせて行動をさせる場面が多すぎるように感じています。
(急がなければその日の日程を終了できない程、ある意味過密なスケジュールの子もいるのでしょうか?)
「宿題終わった?」
「早くしないとプールに行く前に終わらないよ。」
「用意できた?早くしなさい・・」
1日の中で、何度となく「早くしなさい・」の言葉を、こどもたちは機関銃のように発射されているのではないでしょうか?
(そんなに何度も言ってないです・・。と、お母さんは思っているかも知れませんが、結構言っています。)
考えていることや発見したことがこどもにはたくさんあるのですが、おとなしい子やスローモードの子は
せかされることで、それをきちんと繋げて話をするところまで組み立てる時間がありません。
【気づいていますよ。こどもたちは・・・。】
それぞれが自分の中で、話せるように組み立てる時間には、個人差があることをお忘れなく・・。
それに、ゆっくりじっくりタイプは、必ずと言って良いほど、定着力は高いです。
他の子が見落としがちなところまでしっかり観察しています。
あとは、待ってあげた上で、発表する機会をふやすこと。
大々的な発表の場を言っているのではありません。
「今日は、何が食べたい?」
「何時頃、家をでようか?」
「何時になったらお風呂に入る?」など、
自分の意志で決めさせる場面を数多く提供してみてください。
少しずつ少しずつ、自信をつけていくはずです。
待てるお母さんは本当にステキです。
こどもをひとりの人間として、向き合うことが出来ています。(自分の思い通りに・・というのではなく。)
こどもは、待てるお母さんに安心感・信頼感を芽生えさせています
成長しなければならないのは、こどもではなく、お母さんかも知れません。