本物に触れる
10月10日(水)
幼い頃は、本当に毎日ひとつずつ新しいものに出会い、その使い方などを覚えていきますね。
しかし、取扱いに気をつけなければならないものに関しては、お母さんの考え方は二極化しています。
2才児クラスでは、お絵かきや工作、読み聞かせが主流なお仕事になりますが、
後半からは、はさみとのりを使用することが増えてきます。
はさみとのりの2つをご用意下さいと、お願いするのですが・・。
「つぼのりをお願いします」といっても、何人かは必ずステイックのりをお持ちになり、
「はさみをお願いします。」と、お願いすれば、必ず何人かは、
ガードつきの切れ味の悪い危なくないはさみがカバンに入っています。
「うちの子は手にのりのようなねばねばしたものがつくと嫌がるし、すぐにふいてあげないと大きな声で怒りだしちゃって」
「幼児用のはさみは、どう考えてもまだうちの子には使えないと思いますので・・。」
当然、きちんとした使い方とはさみを人に渡すときの注意などは、繰り返し練習する必要があります。
しかし、のりはつぼのりを使うことで、子供たちには新たな触感も身につきます。
どれぐらいの量をつければ、上手く貼りつけることが出来るのかも、身を持って経験して欲しいと思います。
何をするにも、初めの第一歩はその後にかなりの影響を与えます。
「あんまりたくさんのりをつけたら、うまくつかないから、ほんの少しでね。」
「そんなにいっぱいつけちゃったら、ダメだよ・・。」
初めての糊の感触。
思う存分つぼのりの中に手をつっこんで、体験してみてはいかがでしょうか?
「楽しそうだね。お母さんも一緒にいい?」
こんなデビューの仕方なら、楽しめると思いませんか?
そのうちに、分量調整は、教えなくても自分でつぼのへりで、調整できることを自ら発見するのです。
はさみに至っても同じことがいえると思います。
切りづらいはさみを最初に使うといらいらがつのる場合もありますね。
否定的な「ダメ!」の規制はぜひ緩和してもらいたいと思います。
よく切れるはさみだからこそ扱う時には注意が必要だと、本物できちんと繰り返し教えるべきだと思います。
まだ、危ないから・・。分からないから・・。
こんな理由で、本物に規制をかけているなら、もう少し年齢があがるまで、待てばいいのだと思います。
子供のほうが、案外しっかりしていますよ。
きちんと向き合って話をすれば、理解して楽しんでくれますよ。
「危ないはさみなのに、本当に上手に使えるんだね。お母さんビックリしちゃった・・」
こんな魔法の言葉を、必ず忘れないで伝えてあげてくださいね