選択できる力
2月6日(月)
先日の勉強会でのテーマのひとつに【選択】があげられていました。
私も教室で子供達に触れていると、よく考えさせられるテーマです。
いつも子供の自発的な学びを・・と思っていますが、最近は何を決めるにしても、自分一人で決めることのできない子が多いように思います。
原因の一つとして考えられることは、決められたことを与えてもらっている場面が多いということ。
予定を決める時なども自分の意志決定ではないということ。
教室でも、高学年の振替レッスンを決めるときに、いつなら来れる?との質問に、お母さんしかわからない・・。との答えが返ってくることがよくあります。
よく、聞いてみると、予定はお母さんがいつも決めてくれるから、知っておく必要がないとのことでした。
忙しい芸能人のスケジュール管理をするマネージャーを思い浮かべてしまいますね。
私が、時間配分を考えておかないと,本人まかせでは・・
あの子にまかせていたら、絶対どれだけ時間があっても足りない・・・
お母さんのはやる気持ちは、どんどん加速していきます。
でも早くしないと段取りが出来ないのは、子供ではなく、大人の都合なのかも・・と思う事はありませんか?
もちろん、諸事情もあると思うので、それを否定するわけではありません。
ですが、自分で段取りを決めたり、時間をどのように使って組み立てていこうと思う時には、やはりいろいろな
状況を自分自身で把握し考えた上で、どの順で取り組んでいけばよいのかを選んでいって欲しいと思います。
宿題がうまく進められなくて困っています・・。
うちの子、段取りが悪く時間だけが過ぎていきます・・。
お母さん方からよく寄せられる声ですが、少し考えてみましょう。
大人は今までの経験上、これにはこのぐらい時間がかかるから・・などということを、すでに学習済なのです。
しかし、子供にはまだ多くの経験がありません。
この宿題にどれくらいの時間がかかるのかの見当もつかないこともあるのです。
だけど、自分で考えながら、失敗しながら、学んでいけばよいのではないでしょうか?
最近は公立の小学校でも、時々セレクト給食が行われています。
いくつかの中から自分で決めて選んでいく。
できるようになるには、こんな小さな選択をしながら学んでいるのかも知れませんね。
すべてにおいて自分に自信が持てるようになる第一歩は、自分で選択する力が身につくことと関係がありそうな気がします。
大人も寛大な心を持てるように、自分がやすらげる自分の時間を選択できる過ごし方をしなければいけないのかも知れませんね。
子供だけに向かわなくていいように・・・。
そうすれば、自分のためにお茶を入れる・・なんて余裕が生まれて、快適ライフが待っていてくれるのかも知れませんよ・・・。