あえて「小さな違和感」を提供する意味
GW、その後・・。
今日がGW最終日。
皆さん、どのような休日を楽しまれたでしょうか。
帰省された人もいれば、新緑を満喫した方やしっかり休養された方など様々だと思います。
教室の子どもたちも、スポーツ(部活)に明け暮れた子や万博に行ってきた・・と言う子などそれぞれに休みを有効活用してきたようです。
毎年、4月から始まった新しい年度の生活にようやく慣れたころにこのGWはやってきます。
変化への対応が得意な子にとっては、GW後の生活にあまり大きな影響はないのですが、幼児や低学年の中には、この休み期間がまた4月の振り出しに環境を戻してしまう子も少なくありません。
切り替えが上手くいく子の特徴は、どんなところがポイントなのでしょうか。
できるだけ多くの「小さな違和感」を経験すること
同じリズムで動くことは、幼少期にとっては大切な要素ではあるのですが、いつも同じパターンで行動している子と様々な遊びの経験がある子とでは、順応性の部分に少し差があります。
「安心感」という意味では、同じリズムは大切なのですが、イレギュラーなことにも順応できる力をつけるには、毎日少しの変化を経験することも大事な要素の一つとなります。
幼少期の子どもの中には、自分なりのこだわりが強い子がたくさんいます。
自分の持ち物を置く場所やいつも並ぶ順番が同じなら安心できるのですが、「いつもとちがう」ことに対して
とても違和感を感じてしまう子も少なくありません。
教室での授業の時間も、いつもと同じ座席なら良いのですが、少し早く来た子が先に自分がいつも座る座席に座っていると、落ち着かない様子だという子も多く、慣れるまでに時間がかかる時もあります。
できるだけ特定の場所や状況でなくとも、順応できるようにあえて教室では「小さな違和感」を提供する時があります。
小さな違和感に慣れる作業。
実はこれって、結構大切だと感じています。
変化に対応できるゆとりを持つ
大人もそうですが、自分にゆとりがなければ状況の変化に対応することは非常に難しいですね。
「小さな違和感」を少しずつクリアして積み重ねていくと、自分の中に少しずつ変化に対応できるゆとりが生まれてきます。
小さな違和感をクリアする際に、周りの大人がそれをクリアできたことを伝える作業は必要不可欠。
この席からだと、○○するのに便利だったね・・とか、今日はこの場所だからここから始めてもいいんじゃないかな?とか、プラス面を付け加えて伝えることで、小さな違和感も受け入れられることが多くなってきます。
これからの時代は、AIの発展なども含め、どんどん変化し進化しながらめくるめく速さで進んでいくと予測されます。
いきなり、急ピッチで変化を受け入れることは、負担が大きい子どもたちも増えてくると思われます。
「日常の何気ない当たり前」に少しずつ違和感を提供し、未来を担う子どもたちの成長の一助として、サポートできる大人でありたいと思っています。
明日からのGW明けの日常を、楽しんで過ごしていきましょう!!
では、また次回。