言語能力を高めるには
日常の生活の中で
春を迎え、新たに入学、進学を目前に今年こそは・・と、目標を定めていらっしゃる方も多いと思います。
今日は、子どもとの触れ合いの中でのキーポイントを少しお話したいと思います。
幼児期の子どもが興味、関心を引く要素の一つとして、言語能力を引き上げる「会話」が重要視されています。
日常の会話の中で、語彙力はどんどん広げていくことが可能な領域。
興味を持った関心が高い物事に対しては、ぜひ関連するワードを数多く取り入れて、会話のキャッチボールを楽しんでみましょう。
少し前から、書店の絵本のメインの棚に目立つ位置をキープしている1冊の絵本。
鈴木のりたけさんのこれ!
日常の思わず微笑んでしまうシーンが次々と登場するのですが、最近の3才になりたての孫娘の一番のお気に入り。
ケラケラ笑いながら、何度も何度もページを開いては楽しんでいます。
この絵本を読みながら、日常の自分が経験したシーンの話に置き換えて
「こんなとき、どうする?」とクイズ形式で会話を楽しむのが今の心地よい時間となっています。
会話の中では、
「なんで?」
「どうなってるの?」が連発で、会話はあっという間に広がって、バスや電車でのお出かけもあっという間に過ぎていきます。
何かを教える作業より、一緒に楽しみながらのコミュニケーションの方が言語表現は感情とセットで、階段を駆け上っているように感じています。
苦手克服より長所を探す
教室で子どもたちと接していると、それぞれの個性が見えてきます。
その子にあった接し方を30年以上模索していますが、似ていてもひとりひとり必ずどこかが違っています。
繊細な子もいれば、おおらかな発想でびっくりするほど飛躍して自分の意見を話す子もいますし、全く声を出さない子もいます。
しかしあまり話をしない子も、絵を描くのが上手だったり、歌を歌うのが大好きだったりと本当に様々です。
まずは、今の興味関心は何か。
どんな時に活き活きとした顔をするのか・・などを見つける作業が私が受け持つ役割。
その役割を果たすには、色々な角度からのアプローチが不可欠ですね。
遊びの中から。
お話の中から。
行動(外遊び)の中から。
見つけてくださいね。
我が子の長所。
大ピンチ図鑑がなぜ注目を浴びているのか。
自分なりの解釈で、楽しんでみて下さい。
きっと子育て、楽しくなりますよ。
話しかけられて育った子どもは感情表現が豊かです!
幼児はものまねから学習能力を高めていきます。
良くも悪くも一番のお手本はお母さん。
大人が思っている以上に子どもの観察力には鋭いものがあります。
例えば絵本の読み聞かせひとつをとっても、お母さんの読み聞かせの表情や抑揚を真似て自分が読み手になるときにはお母さんそっくりの子どもたちがたくさんいます。
だから・・。
ぜひぜひ色々なことを「教える」のではなく、一緒に楽しんで欲しいと思っています。
安心感のある場所で、笑顔に包まれ会話を楽しんだ子どもは、喜怒哀楽の表現方法にも優れています。
まもなく桜も開きだし、春を感じる季節がやってきます。
お勉強といわれる学習も気になるところではあると思いますが、個性を磨く我が子の長所を見つける作業も、優先してみてはいかがでしょうか。
ではまた次回。
もうしばらく三寒四温の日常が続きそうですが、ご自愛くださいね。