親の役割
自主性を育むには
12月に入りました。
今年もあと1か月。
今年1年は、どのような1年だったでしょうか。
子どもたちと接していて、自主性が大きく伸びた子どもの特徴を少し振り返ってみました。
それぞれのご家庭で、参考にすべき部分があれば幸いです。
親は質問上手、聞き上手を目指そう!
教室の子どもたちは、ほとんどの子どもが幼いころからのお付き合い。
性格も、好みも、苦手なものも傍で見て過ごしてきました。
小学校高学年から中学生にかけてが、自主性の伸び率が一番わかりやすい時期ですが、ここでのキーポイントは、「親の子離れ度合い」だと感じています。
「教える」が軸にある場合、子どもの伸び率を減少させてしまう傾向が強いです。
正解を紐解く過程は大切ですが、自分で解答を導き出したのか、教わった知識で解答にたどり着いたのかは大違いです。
幼少期は、○○しようね!と正解を教わって模倣しながら学ぶ時期ですが、子どもの年齢が上がるにつれて、自分が経験した記憶を基に、自分なりの解答を出せる子どもが増えてきます。
効率よく学ぶ力がある子は、極端に間違いを受け入れることが苦手です。
計算などでも、答えが間違っていてもチエックをつけられることが大嫌い。
綺麗にスマートにはなまるを増やすことに一生懸命。
間違いについては、すぐに正しい解答を教わることを望んでいます。
(はなまるが増える=頭が良い)
褒められる=良いこと
この公式が軸となり、物事に対応するようになります。
ここで大切なのは、子どもにどのように考えて答えを出したのか、質問することです。
「教えてもらったから分かった」ではなく・・。
一見、
「お教室に通っているのだから、しっかり教えてきてもらってね。」と考えがちですが、
子どもが自ら考える力は、大人や親の質問に大きく左右されています。
どのように考えたか・・と、一生懸命説明をする子どもは、その時間の中でもう一度問題を解いています。
ノートに解き直しをしなくても、どのように解けばよかったのかと、頭の中で整理しながら、わかりやすく伝えようとします。
これが、復習作業となるわけです。
子どもから教えてもらうスタンスで
質問上手なお母さんは、子どもが論理的に考える力を伸ばしています。
聞き上手なお母さんは、子どものアウトプット力を高めています。
いつまでも教える側にいることは、確実に我が子の自主性を遮っています。
何も知らないお母さんに、一生懸命伝教えようとする我が子は、きっとまっすぐな目をしているはず。
時代も様変わり。
教えることはこの辺で、一旦休憩してみませんか。
寒さ本番。
皆様ご自愛くださいね。
ではまた次回。