どうして勉強しないといけないの?
学年末に向かって、今取るべきコミュニケーション
寒くなりましたね。
足元から迫ってくる寒さと闘いながら、子どもたちのきらきらした目に刺激を受けながら、今日も頑張っています♬
ついこの間2023年を迎えたと思っていたのに、もう1月が終わろうとしています。
3学期に入り、子どもたちも学年末の集大成。
教室では、英検や漢検、思考力検定に向けて、自分の目標としているゴールを目指して自分は今何をするべきかを考えながら、前進しています。
それぞれに・・。
保護者の方からは、
「平均点は取っておいて欲しい」
「偏差値をあと10ほどはあげておきたい」
「苦手科目を克服しておきたい」
など、次々にご相談があります。
【それはどうしてですか?】
こう聞き返すと、少し止まって考える方も少なくありません。
大切なことは、なんなのでしょうか。
我が子の成長には、今何が必要なのでしょうか。
個性を認め、磨きをかけるために大切なことは、平均点?偏差値?
案外子どもより親の方が、明確な答えを見いだせていないかも知れませんね
基礎学力は様々なジャンルの学びを繋ぐパズルのピース
「先生、こんなややこしい図形の問題、何に役に立つの?」
「絶対、できなくても生きていけるし・・。」
うなりながら考えて、時間が経過しても答えにたどり着けない時に、よくこの質問が出てきます。
単発で見ると、一見役に立ちそうもない問題も、少し先に
「あ、あの時のやり方使ったらいいのかも‥。」
とか、
「これって、こないだの問題の逆から考えたらいけるかも‥。」
などと、繋がってきているシーンをよく見ます。
頭を練るドリルとして、国語・算数・理科・社会など、違ったジャンルから知識を増やし、その得た知識を知恵に変換する作業を楽しむために、基礎学力は必要な学びだと捉えています。
子どもたちがいつも受け入れてくれる回転ずしの話
「どうして色々勉強しなくちゃいけないの?」
「好きなことだけやりたいな・・。」
なるほど・・。
「じゃあ、将来はどんなことしたい?」
「まだ、わかんない‥。」
今、スポーツや芸術面で打ち込むものがある子を除いて、まだわかんない‥という答えが返ってくることが大半です。
「じゃあ、これから先、なりたいものやしたいことが決まってきたときに、何が必要なのかはわからないってことだよね。」
「‥‥。」
「各教科の成績がどれもこれもトップである必要はないけれど、知識を広げておくと、自分にとって必要な知恵に変えて使っていくときに、とっても役立つもののひとつが勉強なんじゃないかな。」
「‥‥。」
そんな話をした後に、イメージしやすい回転ずしの話。
例えば回転ずしにいって、好きなものを手に取りたいときに、
「Aさんは、○○と○○と○○の3つの中から好きなものをどうぞ」
「Bさんは5つの中から好きなものをどうぞ」
「Cさんはどれでも好きなものをどうぞ」
と、案内されたらどう?
「絶対にいや」
「好きなもの食べたい!・・になる」
そうだよね。
将来好きなことを仕事にしたいと思っても、それに必要な知識がなければ制約がかかってしまうことがいろんな場面で出てきたりすることがある。
だから、勉強だけでなく、今の時期は色々なことを知っていて欲しいと思うんだけど・・。
小学6年生あたりから、中高生あたりの子どもたちには、こんな風な話も交えながらコミュニケーションをとるようにしています。
少しずつゴールが見えてくれば・・。
ゴールが見えない道を進むのは、大人でも不安や疑問であふれてしまいますよね。
大人が子どもに声をかける時は、自分が一度通って来た道なので、自分の知り得る範囲でのアドバイスをしがちです。
でも・・・。
自分で進む道は、少し遠回りしながらでもこどもたちが自分で見つけようとしている過程を優先し、アドバイスしたくてうずうずしたとしても、見守りながらのコミュニケーションを取っていきましょう。
教えることは所詮、自分が知り得ることでしかありません。
見守ることは、大人が学ぶ子育ての基礎。
グレードの高い課題ですが、一緒に頑張っていきましょう。
子どもたちに負けないように・・。