物を与える?環境を与える?
子どもへの親の役割とは
子どもが成長する過程で、何をどのように大切にしていますか。
今日はそんなお話・・。
今の時代は物はとても豊か。
欲しいものはすぐに手に入るし、それも一択ではなくいくつもの候補から選択することが可能です。
私は子どもたちと接する機会が多くありますが、「子どもの学力はイメージ力!」だと確信しています。
そして、そのイメージ力を鍛えるには、あまり多くの物にあふれている状況は好ましくないと感じています。
物を与えるのは容易ですが、限られたものでどのように工夫すればよいかと知恵を出して考える力が、幼少期の子どもたちが伸びる過程で、何より必要な環境だと感じています。
工夫が必要のない環境になってはいませんか。
先回りが得意中の得意!というお母さんは、とにかく次から次へとお母さんが判断したドリルやパズルなどを事前に着々と用意して、子どもを待ち構えています。
無駄がない・・といえばそうなのでしょうが、子どもが伸びる過程においてこの無駄を経験することが、ポイントになっていることに気づいていらっしゃいますか。
■計画を立てられない子
■自分で考えて行動できない子
■自分で色々決めることができない子
全てお膳立てがきちんと整っている環境の下で、文句のつけようのない?準備が整っている場所に慣れている子です。
そして決まってお母さんのコメントは・・。
「うちの子は、私が声をかけないと本当に何もできなくて‥。」です。
子どもは正直生きづらく感じています。
環境が人をつくる
物を与えるよりは、その時その時に必要な環境を与えること。
それをサポートしていくこと。
例えば幼少期。
自然に触れる環境は、興味関心の分野を広げていく上においては、何よりも優先したい環境ではないでしょうか。
休日に大自然の中へ・・などと気合を入れないとできない行事にする必要はありません。
幼稚園や保育園からの行きかえり。
ゆっくり回り道の途中で見つけた葉っぱやドングリが何に似ているかなあ・・とお母さんと考えてみたり、みつけた素材でテーマを決めて何かを作ってみたりと、身近な素材でイメージ力を磨くことは楽しいですよ。
そんな環境は、幼少期にしかゆったり楽しむことが難しい環境ではないでしょうか。
私は隙間時間が少しできると、すぐに100均に向かい全く違った用途でその素材を活かす方法はないかと考えて過ごす時間が大好きです。
高校生の子どもたちには、
「先生に会える確率は100均に向かえばアップする!」
と、言われています。
若い子たちに囲まれていると、新しい情報が次々とアップデートできるので、硬くなりがちな頭の体操には何よりの刺激的な環境を与えられています。
まずは子どもたちからダウンロードさせてもらって、その情報を自分がアレンジして使えるようにインストール作業は手を抜かないようにと心がけています。
先取よりも今しかできない優先について考えよう!
最終目的の明確化。
ここを今一度、再確認。
ゴールがわからないまま進んでいかなければならない状況が長く続くと、精神的にも肉体的にもヘトヘトに。
学ぶ素材は、日常のあちらこちらにゴロゴロ転がっています。
楽しまない手はないですよ。
環境が人をつくります。
物に頼らなくても、十分楽しめちゃうことを早く発見してみませんか。
キラキラのまなざしで、毎日全力投球の子どもたちと一緒に・・。