考える力は育っていますか
求められている力を理解できていますか
ここ数日寒い日が続いていますね。
年末にむけて暖かくしてお過ごしくださいね。
さて、今日はこれからの学習内容について少し・・。
【自己解決力】
これは、論理的思考力を育てる上で、何より大切だと捉えています。
問題解決のプロセスを構築するための第一歩は、まず「考える習慣を身につけること」になります。
少し日常を振り返ってみて下さい。
毎日の生活の中で、お子さんが自分で考えて行動する時間がどれくらいあるでしょうか。
■自分で目覚ましをセットして起きる
■朝ごはんを食べる時は、自分で決まった時間に椅子に座る
■宿題は言われる前にとりかかる
■給食セットを自分で出す
■明日の用意を自分で確認する・・・。
この他にも、毎日同じように繰り返す行動がたくさんあると思いますが、指示なく自分から行動出来ているでしょうか。
お膳立てが万全の環境にいるお子さんは、自発的行動が苦手です。
なぜなら、自発的行動をしなくてもいつも困っていないからです。
「うちの子、考える作業がとにかく苦手で・・。」
懇談をすると、こうおっしゃる保護者の方が数多くいらっしゃいます。
苦手になっている原因は・・・。
そう、先回りのお膳立てにほかなりません。
大人も子どもも同じですが、経験がないことや初めて行うことは、すぐに出来てしまう人って稀ですね。
でも、いつも誰かが準備を完了に近い形で提供してくれれば、そんなに難しい作業ではなくなります。
そして、その状況に慣れてしまっていたら、どんな準備をすればこの作業がスタートできる・・といったところに気づく機会が、残念ながら奪われてしまっています。
当然この状況では「自己解決力」が身につくはずがないのです。
これからの時代の、求められている論理的なものの見方や考え方は、自分が様々な場面で経験を積みながら、本人自らが身につけていくものです。
自分で決める!をさせないお母さん
まずは考える習慣をつけるために、小さなことでも自分で決める機会を数多く作ってみて下さい。
■外食する際のメニュー
■お風呂に入る時間
■自分が使う文房具
■自分のお茶碗などなど・・。
とにかく
「これ、いいんじゃない?」
「これなら、次の○○する時に便利だよ」
などと、声をかけずに自分で選ばせることを優先してください。
これが便利かどうかは、本人が失敗する場面も経験した上で、答えを見つける力をつけていくのです。
今、これが苦手な「先回り母さん」が増えているのが現実です!
貴方は大丈夫ですか。
教えるのではなく一緒に考える!
「こんな時どうする?」
これを一緒に考えてみる時間を大切にして欲しいと思います。
答えは一つではありません。
それぞれの状況によっては、違う答えがあっていい。
特に多様化の時代を迎えた今、一つのテーマでそれぞれが考えることが求められています。
大人も子どもも同じテーマで考える。
来る2023年は兎年。
みんなが意見を出し合って、ピョンピョン跳ねる飛躍の1年になりますように・・。