知識を知恵に変えて実用化!
知識だけでは使えない
木々も色づき、あちらこちらで紅葉が楽しめるようになりましたね。
日々変化する色とりどりのコントラストを毎朝ベランダから楽しんでいます♬
今日は子どもたちの様子から発見したことを少しご紹介したいと思います。
ゆとり世代と言われる年代の人たち。
子どもたちをサポートしてくれる先生たちの中にも、「ゆとり」の持ち味が様々であることをいつも実感させられています。
「先生、ここから後がよくわからない・・。」
子どもたちの声への返答は実に様々。
「分かった。今行くね。」
と声をかける人もいれば、
「わかったところまでをまずは教えてくれない?」
と話しかけている先生。
「第一ヒントまであと5分です。もう1度問題読んでみない?」
などなど・・。
少し様子をうかがっていると、子どもたちの反応から、あきらかに子どもの個々の背景が見えてきます。
いつも教えられることに慣れている子は、はやく解説が聞きたくてたまりません。
ゆっくり時間をかけて取り組む子は、なにやら絵をかいてみたり、線を引っ張ってみたりしながら
第一ヒントまであと5分!を楽しんでいる様子。
色々あるとは思うのですが、私は知識をどのように知恵に変換してどの場面で自分の生活に役立てることが
出来そうかなあ・・と、結びつける力が育って欲しいと願っています。
複数の教科に触れる意味とは?
「先生、なんで勉強ってしなくちゃいけないの?」
あなたなら、この質問になんとお答えになりますか。
「算数ができなかったら、買い物もできないでしょ?って、お母さんに言われたんだけど、じゃあ、図形の問題は、できなくても大丈夫だよね?」
「漢字は辞典で調べなくても携帯があったらわかるよね。お母さんもそうやって使ってるよ」
「歴史ってどんどん毎日更新されるから、覚えることどんどん増える一方だと思うんだけど・・。パソコンやネットは最新バージョンにアップデートされたら古いものは要らないよね。」
子どもたちはこのように多くの疑問?を抱えながら、過ごしているようです。
知識を得ることは大切なことですが、自分なりの考えや使用場面を想像しながら、どのように知恵にバージョンアップすれば良いのかをプラスして一緒に試行錯誤していくことが、複数教科に触れる意味なのではないでしょうか。
教えるスタンスでは柔軟な発想は生まれない
30年前から、
「工夫を楽しむ想像力」を理念として子どもたちとの活動をスタートさせました。
今もその思いは全く変わっていません。
私は子どもと面白いことを共有するのが大好きです。
これを生業として、今も過ごせていることに感謝の思いでいっぱいです。
長きにわたり今もなお続けていられるのは、「一緒に考えてみようよ!」を楽しんできたからだと思っています。
教えられることに慣れている子は、想像することが苦手です。
どのような場面でどのように使えば活きた使い方が出来そうかと思い描く作業が苦手です。
もっともっと、子どもの声に真剣に耳を傾けて欲しいと思います。
大人が想像する以上に、子どもたちの声から未来に向かう姿勢を感じ取ることが出来ますよ。
大人が教える知識を遥かに超えて、子どもたちはバージョンアップを自分で更新する力を持っています♪
さあ、きょうからまた一緒に楽しんでいきましょう!!