欠点をプラスにする方法(S4)
☆本日のお悩み☆
うちの子、欠点ばかりが目立ってしまって、
ついついダメ出ししてしまいます。
どのような声のかけ方が良いのでしょうか?
我が子を思う親の想いは、万国共通。
どの親御さんも、我が子が少しでものびやかに成長することを望まれています。
初めての子が誕生した時から、「お母さん」としての自分も誕生しました。
お母さんとしては、今まさしく初めて・・なのです。
今まで親にしてもらってきたように、自分自身もきちんとお母さんとして頑張っていかなければと、気持ちも引き締まります。
でも、お母さんとしての経験値は、今から子供の成長とともに積み重ねていくことで築いていくのです。
当然、最初から何でも完璧に・・という訳にはいかないですよね。
まずは、それを心の片隅に置いて、少し気負いをなくすことからスタートしてみてはどうでしょう。
子どもは、毎日が発見の連続です。
特に、幼稚園児は、いろいろ知らなかった知識が次々と飛び込んできます。
子どもの得意技である「マネ」をしながら、いつも全力です。
でも、上手くマネをしてすぐにマスター出来る事もあれば、案外難しくて上手くいかない時だってあります。
大人だって初めての場所や、初めてのママの会などでは、緊張しながら期待と不安が入り混じっていませんか。
幼稚園に初めて入園した日のことを思い出してみてください。
「早くお友達が出来るといいね。」
我が子にそう声をかけながら、お母さん自身も同じ気持ちではなかったでしょうか。
欠点として見えているのは、お母さん自身のものさしに、経験から学んだ蓄積データがあるからに過ぎません。
「○○したら、こうなっちゃうから、ダメって言ったよね。」
「○○する前に先にこれをするんじゃなかったかな。」
いろんなシーンで、お母さんからのダメ出し・・出ちゃいますよね。
でも、欠点として見える部分は、見方を変えれば必ず違った声かけが出来る要素を含んでいます。
例えば・・。
「ここに置いたら、こぼしてしまうといけないから、コップはもう少し奥に置かないといけない約束じゃなかった?」
「だから、またこぼれちゃったんでしょ。」
「昨日も同じ事言ったよ。」
「ちゃんと聞いてないからでしょ。」
机の上においた飲み物をこぼしてしまったシーン。
よくありますよね。
でも、同じようにこぼしてしまった時に、
「あー。こぼれちゃったね。どうしたらいいかな。」
「どっちが早くきれいに出来るか・・よーいドン!」
などと、こぼしてしまった後、どうすればいいのか考えさせる行動に移せば、こぼしてしまったことを、結果としてプラスに転じさせることも可能なのではないでしょうか。
すばやくこぼれたコップを戻し、机を拭く動作が出来れば、
「こぼしちゃったのは残念だったけど、早くきれいに出来たのはすごい!上手だったよ!」
「次は、こぼさないように置き場所を考えられたら、またまた💮だね・・」
などと、言われれば子どもの受け止め方は大きく違うのではないでしょうか。
お母さんが欠点だと感じている物事は、少し視点をかえてみると、案外次のステップへ繋げるチャンスなのかもしれませんよ。
教室でも、子どもたちに注意する際、1つ注意する時に、2つ良い点を伝えようと心掛けています。
ダメだったことは、強く指摘しなくても子どもは十分わかっています。
「きっと、叱られるかも・・。」
と、思っていた時に何かしらの評価をもらったら、自分自身じっくり考えられて、素直によくなかった点を反省しています。
褒められて嫌な気分になる子はいません。
幼児期、本当に叱らなければならないのは、危険を伴う行為に対してだけで、十分ではないでしょうか。
今回のお悩みでも、また大人側の対応がキーポイントになりそうですね