見えないものを見る心を育てたいですね
6月3日(金)
【見えなくて 理解に時間が かかる日々】
暑くなりましたね。
日陰のさわやかな風をついつい探してしまいます。
これで、無風状態になると、かなり厳しいですよね。
今日は少し心の中を見るためには何が必要かと考えてみたいと思います。
通常疲れがたまって熱が出ると、学校を休んでお医者様に行き、薬をもらって自宅に戻り安静に過ごします。
薬が効いて症状が治まり平熱に戻れば、また学校へと元気に登校し始めます。
発熱の場合は体温計で熱を測れば、平熱なのか、熱があるのかは一目瞭然。
だから具合が悪いとすぐに判断できますね。
では、心の中はどうでしょう。
ひとつの同じ経験をしても、ひとそれぞれに感じ方が違っていて、受け取り方も様々ですね。
また、どう感じたかを確認する作業は、テストの点数のように80点、100点などと具体的な数字で表わすことが難しいですね。
心が傷ついた度合は、他人から見ると全く症状が見れません。
39度だから熱が高くて具合が悪い・・と、症状が出ていればすぐに適切な処置が出来ますが、心の中は見えなくて少しずつ蓄積されていることも少なくありません。
でも、けがをしていたり、お腹が痛かったり、発熱でつらいといった調子の悪さと同じように心も疲れてしまう時があります。
しかし、症状が見えないがためにそれを上手く理解してもらえずにいることもあり、戸惑いを隠せずに時間だけが経過してしまう場合もあります。
心が見えれば、処方箋は出せるのですが、残念ながらすぐに具体的に把握することが難しいですね。
心を見るにはその子の何気ない表情を読み取りながら少しずつ出しているSOSをつなぎ合わせてたどっていく作業を地道に行っていかなければならないと感じています。
心が具合悪くなる事は、発熱や頭痛となんの変りもありません。
具体的に見ることがしづらいだけなのです。
見えないものを見る力。
心がけ次第で身についていくものだと思っています。