失敗させない先回り対応をしていませんか?
5月14日(土)
【先回り 結果子どもを ダメにする】
かわいい我が子。
少しでも良い子に育つようにと保護者の願いは万国共通だと思うのですが・・・。
最近は、失敗をさせないための親側の誘導が気になります。」
子どもに何かを選ばせる時。
本当に子ども自身に選ばせることが出来ていますか?
例えば、鞄を買いに、お母さんと出かけた場面を想定してみてください。
「どっちがいい?」
「青い方かな。中に仕切りもあるし、大きいし。」
「でも、青いかばんは持ってるから、黄色い方もいいんじゃないの?」
「・・・。」
「黄色の方だったら家にあるサブバックと両方に分けて荷物も入れれそうだけどなあ。」
この会話では、お母さんは最初からほぼ黄色いバックにしよう!と、決めた上で黄色の鞄を選ぶように誘導作戦を展開しているのです。
中に仕切りもあるし大きいし・・と青の鞄をと思っていた子どもは、そう言われれば・・・と、自分の意志が揺らぎ始めます。
些細なことだと思われるかも知れませんが、このような些細な出来事が積み重なると、子どもは自分で決めるということが出来なくなってしまうのです。
仮に、青いかばんを買って、大きすぎて使い勝手が悪かった・・と、思うかも知れませんが、その経験が次の鞄選びの際の参考になることは間違いありません。
失敗させないように・・と、思うのが親心?
いえいえ、失敗を数多く経験させ、自分で判断できる力を備えてやることこそが親心だと胸を張って欲しいと思っています。
親は自分にとって都合の良いように、子どもを誘導していることが時々あります。
気が付いていないことが、大半ではありますが・・・。
自立心を育てる一番の方法は、小さな自信や小さな決断を積み重ねる機会を多く持つことです。
失敗をして初めて、どうすれば失敗しないのかを考える場面に出会えるのです。
自立して欲しいとの願いとは相反して自立を妨げる接し方をしてはいないかと一度考えてみませんか?