知らないうちに我が子に対するお母さんのハードル、上がっていませんか?
4月8日(金)
【お母さん 我が子に何を 望んでる?】
昨日は春の嵐でしたね。
満開になっていた桜の木の下は、今朝は薄ピンクのじゅうたんが敷きつめられていました。
今日が入学式となった、地元の小学校。
昨日の雨が上がって、ピカピカのランドセルが勢ぞろいしていました。
思えば小学校の入学式。
我が子に対するお母さんの思いはどんな感じだったでしょうか。
(元気に毎日登校して欲しい。)
(友達をいっぱい作って欲しい。)
(心身ともに健康であって欲しい。)
最初の思いは、こんな感じだったのではないでしょうか・・。
しかし、時は流れ・・・。
「○○君は、この間のテストでもいい点だったらしいよ。」
「○○さんは読書感想文で学年で選ばれたんだって・・。」
などと、いつしか悪気はないにしても、比べるコメントが増えてはいないでしょうか。
幼稚園時と比べ、お迎えに行くことや親を介しての放課後の遊びがなくなる分、お母さんは子どもの様子が見えづらくなってしまうので、ついつい学級懇談だったり、参観日に他のお母さんから聞いた噂話をうのみにして、あとは自分自身の推測で、聞いた話が大きく膨らんでしまうこともしばしば・・。
入学当時。
元気で楽しく通ってくれさえすれば・・・と、思っていたはずが、気が付けば何かしら比べっこを始めていませんか・・。
お母さん自身も何と競い合っているのかわからない・・でも、みんなと同じように成長させないと・・といった感じでしょうか。
比べるなら他人とではなく、1学期の我が子と2学期の我が子では、こんなことが出来るようになったよね・・という風に、我が子自身の成長で比べて欲しいものです。
本来、ひとりひとり個性があり、きらりと光る部分も違っています。
みんな同じようになんて・・そんなことあるはずがありませんね。
だけど、お母さんはすぐに比べたがる傾向にあります。
兄弟で比べたり、友だちと比べたり・・。
「お兄ちゃんは、2年生で出来てたよ。」
「弟はさっさと宿題出来ちゃってるんだけど・・。」
「お兄ちゃんなのにどうして・・?」
家の中での何気ないひとこまです。
兄弟といえども、性格が違います。
さっさと宿題をして欲しい・・と思っても、違う言い方で伝えた方がよっぽど効果的です。
スイミングに行けば、
「○○君は今何級?」
お習字に行けば、
「○○ちゃん、特選に選ばれたんだって?」
たしか、同じころに習い始めたよね・・。
だから何?
子どもの心の声が、どこからともなく叫びとなって、聞こえてくる気がしませんか?
勉強が出来ること。
運動が出来ること。
確かにある意味大切ではありますが、周りの状況を見て今何をするべきかと判断が出来たり、自分の弱点に目を向けて克服しようと頑張れたりしている子の方が、将来の伸びしろはおおいにあるのではないでしょうか。
比べるなら過去の自分と・・。
子どもに対して、お母さんのアドバイスもそうであって欲しいと願っています。