与えられ続けている子は考えることをしなくなる!
4月6日(水)
【与えられ 出来ると大きな 勘違い】
教室では様々な方向から問題定義をして、子どもの多方面の伸びを育成したいと考えています。
幼少の頃から、与えられることが習慣になっている子は、与えられたことに関しては本当に立派な点数を取ります。
しかし、少し違う視点からの問題に関しての応用力はあきらかに不足していると言わざるを得ません。
与えられたものに関してはスペシャリストになれるのですが、自分で考えて進める・・という部分においては全く力がついていません。
これは、単に本人の問題ではなく、与え続けてきた側にも責任があるのではないでしょうか。
例えば約分がわかっていない・・と、お母さんが感じるとすぐに約分に特化した練習テキストを用意して、
「これを何度も解いていけばいいんじゃないかな。頑張っていこうよ。」
などとすぐに手渡してしまったりすると、本人はどこからどんな風にやり直しをしたらいいのか・・などと考える必要がなくなっています。
考える時間を奪ってしまい、親の判断で親が思うように与えてしまう・・。
渡されたテキストを解いていると、とりあえずお母さんの機嫌は良好だし、文句を言われることもありません。
しかし、ただこなしているだけ。
本人が感じるところはあるでしょうか。
本人がどのあたりからわかりづらくなっているのかを確認しなければ、応急処置しか出来ておらず、とりあえずそれを積み重ねていると全く考える作業をしなくなる面倒くさがる子どもを生み出すことになります。
本当につけなければならない力はなんでしょう。
まずは、考えて行動出来る子どもを育てなければ、この先伸び率が見込めない事はわかっていただけましたでしょうか。
子どもは純真ですが、要領の良い部分も持ち合わせています。
お母さんの顔色を見ながら、自分が取るべき行動を考えるようになっては、親が願っている育ちとは大きく異なってくることになってしまいます。
我が子にどんな力をつけたいと考えていますか?
お母さんがその答えを出せていなければ、子どもとの関り方を誤ってしまうかも知れません。
一度、考えてみませんか。
まずは、与えることをやめることから始めましょう。