考える力
11月19日(木)
【考える 今何すれば いいのかな】
自ら進んで自分の学習を深める。
これが出来ればと、願っているお母さま方は、たくさんいらっしゃいます。
与えられたり、指示されなければ始められない子どもが多くいることも事実です。
新しい単元に入る日。
すでにテキストとノートや筆記用具を準備し終えて、今日学習するところを読んでいる子もいれば、まだ鞄すらあけずに、友だちと話し込んでいる子もいます。
当然、後者はいつも誰かに指示してもらって、初めて行動に移すタイプ。
指示されなければ、ずっとそのまま話し込んでいるでしょう。
最近は、まずそんな状態をなくしたいと、準備ができたらすぐに計算問題を始めます。
ぐずぐずしていれば、
「用意、スタート!」で動き始めるストップウオッチに置いてきぼりにされてしまいます。
もちろん、
「準備してね。」
と、伝えはしますが、事細かな指示は出さずにいます。
計算用の紙をすばやく用意して、すでに1問目の計算を頭の中でスタートさせている子と、
「えー、先生ちょっと待って。まだ、鞄開けてないから・・。」
などと、叫んでいる子も・・。
この時点で、すでに差が出来ています。
その時に必要な段取りが出来る子は、例外なくグングン伸びていきます。
段取りよくしようとすれば、時間の使い方や整理整頓も必要になってきます。
計算が始まる前に、どんな用意をしておけば良いのかと考えるようになってきます。
それにともなって、早く準備が出来るようにと鞄の中もきちんと整頓されています。
何事もその場限りの思いつきでは、うまくいかないことが多いですね。
準備できるということは、自分で考えられるようになるということ。
だから、時には置いてきぼりにして、感じてもらうことも有効だと思います。
「先生、次は何をしたらいいんですか?」
あまりに指示を出してもらえないことにしびれをきらせて、子どもから声が上がることも・・・。
「あなたは、何をすれば良いと思いますか?」
「・・・・・。」
なるべく幼少の頃から、自分で考える癖を身につけてしまいましょう。
早い時期に身につけてしまえば、毎日ご飯を食べたり、歯磨きするのと同じようにそうすることが当たり前になりますよ。
手取り足取り世話をするより、自分でさせて失敗を経験させる。
これこそ、小さい時に備えてあげるべき習慣なのではないでしょうか。