心の声が聞こえていますか?
11月17日(火)
【自己主張 成長過程の バロメーター】
高学年のお母さんからのご相談で圧倒的に多いのが、
①私のいうことを全く聞いてくれない。
②学校でのことを何も話してくれなくて、最近の様子が全くわからない。
③とにかく注意すると、口ごたえばかりで、態度が悪い。
これがベスト3にあたります。
いつも話している途中での態度に腹が立ってしまい、すぐに大きな声をあげてしまって・・と、お母さんも悩まれています。
幼少のころはなんでもいうことを聞き入れていた子も、様々な経験を積み、自分の感情も豊かになってきています。
ものの好き嫌いもはっきりしてきて、自分の意志で行動を起こすようになってきます。
お母さんの腹立たしさの根源は、自分のいうことをきかなくなってきたということ。
でも、それは言い換えれば自分の意志を持ち始めたという証拠でもありますね。
子どもだって、どうしていけばよいのかと考えながら過ごしています。
(お母さんの求めているレベルには、ほど遠いかもしれませんが・・。)
頭ごなしに初めから注意する口調で話しかけては、子どもは反抗するに決まっています。
まずは、認めてあげることが大切です。
たとえ今の現状がうまくいってないとお母さんが感じていたとしても、最初から現状を否定されれば、いい気がしないに決まっています。
ものの言い方、伝え方は本当に大切です。
ものの言い方ひとつで、相手側の態度は大きく違ってきます。
まずは、子どもが話しやすいお母さんに変身してください。
注意されてばかりだと、
「少し相談してみたいけど、どうせまた注意されることになるのが決まってるしなあ・・。」
と、子どもはお母さんに本音を言わなくなってしまいます。
「怒られるぐらいなら、何も言わない方がマシかも。」
こんなことを考えて、何も話さなくなる子どもだって、いるにちがいありません。
もちろん、諭すことが必要な場面もありますが、まずは、子どもが話し出せる環境を作ってやってください。
特に5,6年生は、心の中がある場面では子どもだったり、ちがう場面では大人気分だったりします。
その時の状況を察知しての声かけは大きな意味を持ってきます。
いつも険しい顔で子どもと接していると、子どもの心の声に触れられなくなってしまいます。
長い人生の中で、子どもと一緒に過ごせる時間は、思っているほど長くはありません。
あっという間に過ぎ去ってしまいます。
子どもと過ごすかけがえのない時間を、楽しむ余裕を持ちながら過ごしてほしいと思っています。