聴きとる力
11月5日(木)
漢字テスト。
毎回授業の始めに行いますが、テストは口頭で文章を読み上げて、聴き取って書いていきます。
問題が書いてある漢字テストではありません。
自分が聴きそびれてしまったら、その時点でその問題は解答出来なくなってしまいます。
聴きとる力は、集中力にもつながっています。
漢字テストの文章は、同じものを2回読み上げます。
出題は熟語ではなく、テストの漢字を使った文章なので、しっかり聴きとらなければ、全く書けなくなってしまいます。
1回めで聴き取り、2回めで確認出来るようになれば、かなり集中力も鍛えられています。
最初は、
「先生、もう1回お願いします。」
と、何度もリクエストが有りましたが、回を重ねるうちに2回でしっかり聴き取り、テストを受けていけるようになりました。
また教室では、ほとんど板書を行いません。
始めの頃は、板書しながら説明したりしていましたが、書いてあると書き写すことに一生懸命で、集中して聴きとることが出来ずにいる子が出始めました。
ノートを写せば、理解したと勘違いしている子が数名見受けられました。
綺麗に書けているノートは魅力的ではありますが、内容が理解できていなければ、何の意味も持ちません。
しかし、綺麗に書けたノートを満足気に眺めている子は、それに気づかないでいました。
本当に大事なことは、その場で聴きとる力がなければ、学習面だけでなく生活する上においても、マイナスとなってしまいます。
聴き逃がさない訓練を繰り返し行うことが必要だと強く感じました。
今、教室の子供たちは、見事にONとOFFを使い分けられるようになってきています。
ざわざわしていていい時と、聴いておかなければいけない時との区別が出来るようになっています。
教室で学ぶことは、そういう習慣付けだと思います。
いつもべったり横に張り付いて教えなければならない子は、きっとずっと聴きとる力は備わりません。
いつでも教えてもらえる状況で、自分でしっかり聴きとる必要がないということなのですから・・・。
「うちの子は、本当にひとりでは何も出来なくて・・・。」
出来ないのではなく、させていないのかも知れないので、今一度要チエックしてみてくださいね。