リラックスタイムのすすめ
10月8日(木)
【落ち着いて 判断できる 間合いあり】
運動会もほとんど終わり、学校行事も音楽会や図工展、学習発表会など、文化行事へと移り変わってきます。
芸術の秋、読書の秋・・・。
ついつい気持ちの良い季節を楽しんでしまいますね。
最近私も、自宅に戻り、その日のノルマを達成後、遅い時間からこっそり秋の音楽鑑賞を楽しみながら、お気に入りの本のページを開き、秋の夜を満喫しています。
子どもたちをみていてもよく感じるのですが、何事に向かう時でも、自分の間合いで行動できる余裕のある子は、グングンと伸びていく様子が見られます。
それに比べて、毎日が忙しかったり、慌ただしく過ごしている子は、何をしていても落ち着いて取り組むことが出来なくなっています。
宿題をさっさと済ませて、習い事へと駆け込み、自宅に戻ると急いでご飯と入浴を済ませて・・・。
なかなか自分の間合いで・・と、いうわけにはいかない様子が垣間見れます。
物事をじっくり考える。
それには、じっくり考えられる環境づくりが必要です。
例えば、運動会前の、1日に4時間もが運動会練習だった日。
気持ちがざわざわしているこんな日に、じっくり読み進める国語の長文などは、言うまでもなく不向きですね。
そんな少し気持ちが高ぶっているような日には、想像して新しい物を考えていくプログラムを取り入れると、いつもより活発に発言して取り組めるといった効果も期待できたりするのです。
もちろん、いつもプログラム変更をかける訳にはいきません。
そこで日常で大切になってくるのが、落ち着ける間合いをほんの僅かな時間で取り戻す方法です。
時間に追われていれば追われている時ほど、この作業を行わなければいけません。
ざわついたまま、ハイテンションのまま、その日用意していたプログラムを子どもの様子に関係なく、スタートさせてしまっても、うまく進む授業にはなりません。
始まる前のわずか5分を使って、まずは落ち着かせる事を実行し、子どもたちがしっかり集中できる状態になってからスタートすることをいつも心がけています。
落ち着かせる方法は、その日の子どもたちの様子によって違います。
みんなに素早く用意をさせて、百ます計算のような、「よーい、スタート!」で、みんなが一緒にスタート出来るものへの取り組みも一つですし、その日のニュースを一つ取り上げて話をして、みんなを注目させる日もあります。
いずれにしても、一旦落ち着かせてから、その日の単元に入っていくことは、とても大切だと考えています。
自宅でも、同じことが言えるのではないでしょうか?
やっと帰宅したばかりの子どもに、
「遅かったね。早く宿題してしまわないと、スイミング間に合わないよ。」
本当にそうだとしても、これでは子どもの気持ちは焦るばかりです。
わずか1分でも構いません。
「時間気にして、急いで帰ってきたんだね。まあ、お茶でも1杯飲んだらどう?」
(遅くなったから、怒ってるかもしれないなあ。)
そう思いながら、走って帰ってきた子どもは、このお母さんの言葉で、また元気にスイミングへ向かえるはずです。
ほんの少しの時間を作ることで、子どもの生活サイクルは、大きく変動していきます。
まずは、子どもの間合いを整えてやるサポートを・・。
それには、お母さんにゆとりがなければ、いけませんね。
ぜひぜひお母様方も、私みたいに秋の夜長に自分だけのリラックスタイムをお取りくださいね
子どもに向かって、大声をあげなくていいように・・・