比較しない子育て
6月24日(水)
【直球で 比較しないで 伝えよう】
人はよく、何かと何かを比較して物事を判断しています。
例えば兄弟で全く性格が違う場合でも・・・。
「お兄ちゃんは1年生の頃から、きちんと宿題済ませてから遊んでたよ。」
「君も同じ1年生なのに、どうして後回しなのかな。」
「妹が出来ているのに、どうしてお姉ちゃんのあなたが片付けられないの?」
兄弟を比べて、お母さんはよくこんな風につぶやいてはいませんか。
個々の力をそれぞれに伸ばしてやりたい・・。
親は多分大多数の方がこう思っているにも関わらず、一番身近な兄弟をまず比べています。
私も自分の子育てが一段落して、子どもから少し手が離れた今、思い返せば多くの場面で子どもたちを知らず知らずのうちに比べていたところがあったと感じています。
うちは女の子と男の子なので、性別が違うという事で、まだ多少比較するところが少なかったように思いますが、それでも毎日2人を見ていると、違っている部分が気になった時期もあったように思います。
ひとりひとりを尊重し、比較せずに見守ろうと思ったら、まずそばにいるお母さん自身が、何かと比較しなくてもきちんと答えが出せる判断力がなければなりません。
(他の子は、先生の話をしっかり聞いて作り始めているのに、どうしてうちの子は先生の説明を聞けないんだろう)
この場合、他の子が・・の部分に注目するより、今先生の話が聞けないのは、すでに何を作ろうかと自分の中で作るものがいろいろふくらんでいるのかな・・と、考えて我が子を見守れるお母さんがいるかどうかが大切なのかもしれません。
子どもにとっては、お母さんは絶対的存在。
唯一無二の存在です。
その人に、他の子と比較されたコメントをもらっても、響く訳はありません。
子どもは小さいうちはいつも直球勝負です。
だから、お母さんも直球で投げ返す必要があると思います。
自分だけに・・と感じられるコメントは必ず心に響いています。
個々にきちんとメッセージを送るには、お母さん側の自分自身での判断力が問われる事になります。
何かと比べず、独自で答えを出せる大人になりたいですね。
それには、まず自分自身が学び続けていなければならないのではないでしょうか。
叱られる上司がすぐそばにいなくても、自分を冷静に見つめるもう一人の自分とも向き合う時間が必要な気がします。
大人は自分に甘い人が多いですからね。
子どもを通して、学べる大人でありたいと思います。
子育ては、自分自身が成長していく過程で必要不可欠だから、与えられているように思います。
常に学ぶ意識を持ち続け、子どもたちと触れあっていきたいと思います。