まずは心を育てませんか?
1月29日(木)
【習い事 そんなにいっぱい 大丈夫?】
教室があるこの阪神間は、教育施設が充実していることもあり、文教地区でもあります。
本当に教育熱心なエリアです。
公園デビューを終え、幼稚園に入る頃から習い事はお母様方の大きな関心事のひとつ。
我が子に何を習わせればよいかと、情報収集に力を入れる方も数多くいらっしゃいます。
まわりの情報やお友達の様子を見ながら、ひとつふたつと知らぬ間に習い事の数は増していきます。
気がつけば大人も顔負けのハードスケジュールに・・。
お母さんも知らぬ間に過熱し過ぎている事に気づかなくなっている場合も少なくありません。
「専門のところで習っているのだからと安心!」
という事なのでしょうか。
しかし・・・。
本当にそんなに多くの習い事が子どもを豊かにするのでしょうか。
もちろんそれぞれご家庭の諸事情もあると思います。
ですが、幼少の頃からそんなにハードスケジュールでは、自分で何かを発見する喜びや、季節の移り変わりを感じる心のゆとりは残念ながら望めないのではないでしょうか。
幼少時期だからこそ、得て欲しいものがたくさんあります。
関心を持って欲しいものがたくさんあります。
自分の好きな本をゆったりと読む習慣も、幼少の頃につけて欲しいと思いますし、幼稚園の帰り道、いつも通る道のかたわらにひっそり咲いている小さな花にも、気づく子どもでいて欲しいと願っています。
何年も子どもたちと接してきて、時間をゆったり使う事で、子どもたちの心が育つと痛切に感じています。
教えてもらう事も時には重要なのかも知れませんが、やはり自分で発見した事は確かな記憶として、鮮明に残っているように思います。
心が育てば、自分が今、何をすれば良いのかと考えて、取り組む余裕が生まれてきます。
自分をみつめて、やるべき事が見えるようになってきます。
幼少の頃は、まず心を育てることが最優先であるべきではないでしょうか。
ゆとりある時間が流れれば、小さな発見が日々増えてきます。
その発見を人に説明したくて、一生懸命伝わるようにと考えながら、言葉を選んで子どもたちは話し始めます。
自分が感じた事は、自分の言葉で話す事が出来ますよね。
感じる心を、成長過程で何よりも大切にして欲しいと思います。
忙しすぎる時間の中で、自分で感じたり考えたりする力をつける事は難しいです。
それは大人だって同じですよね。
多くの発見は、工夫して遊ぶ中からも、次々に生まれてきます。
毎日次々習い事にいくことが、我が子に今本当に必要なことなのかと、少し立ち止まって見つめなおしてみるのも良いのではないでしょうか。
習い事で忙しい子は、教室にきてもいつも私のそばに来て、ずっと話をし続ける子が多いです。
心の声を聞いて欲しいと訴えているように感じます。
子どもは、何よりもどんな時間よりも、お母さんと一緒に過ごす時間が大好きですよ♪