書ける力は育ちの力
1月24日(土)
【足跡を 残す学習 実りあり!】
子どもたちと日々接していると、書く力・書ける力の重要性をひしひしと感じます。
学習を上手く進められている子と、苦戦している子どもの違いは大部分がこの書く力の違いによると言っても過言ではありません。
今週は教室でも、思考力検定を前に考える問題に数多く触れています。
苦戦中の子どもは、問題をイメージする事が難しく、
「先生、問題の意味が分からない・・。」
と、すぐに声をあげて、ヘルプを求めてきます。
しかし、
「ひたすら何度も問題を読みなおしてね。」
「わかったことがあったら、書いてみて。どんなに小さなことでもいいし、どんな書き方でもいいからね。」
と、伝え、考える作業を継続させています。
苦戦している大半の子どもは、まず【書く作業=めんどくさい作業】と、認識していて、こちらが書くことを求めなければ自ら進んで書くという事がありません。
それに対して、考える力がついている子どもは、線分図だったり、絵であったり、文章だったりとそれぞれに表現方法は異なりますが必ず書きしるし、考えています。
書くことが出来る子は、たとえまだ習っていない領域の問題であっても、今自分が知り得る知識を使ってなんとか解けないかと白い紙いっぱいに書いて考えています。
答えまでたどりつけなかったとしても、書きしるしていれば、考えてきた過程が確認出来ます。
当然、どこから考えなおせばよいのかが一目瞭然です。
その結果、見直す習慣もきちんとついてくるようになりますね。
昨今子どもたちの大好きな物のひとつが、電源をONにすればすぐにスタートできるゲーム。
画面はスピード感を持たせて次々と展開していきます。
誘導されるがままに、臨場感も高まり子どもたちは電源ONした瞬間から夢中になっています。
ゲーム自体は、それぞれのご家庭で使用する時間を決めて楽しむ分には良い気分転換になる場合もあるとは思いますが、最近は、低学年でゲーム依存の子どもが増え続けていると言われています。
スイッチONすれば、めんどくさい作業は一切ありません。
面白さは勝手にレベルをあげて進んで行きます。
この状況に慣れ過ぎてしまうと、考えながら書きしるしながら・・などという作業はやはりめんどくさい作業となるのではないでしょうか。
考え、書きしるしていく作業は、低学年で身につければ、その後ずっと活用していける力です。
ご飯を食べるように、歯磨きをするように、考えながら書きとめていく学習を習慣化してしまえば、お母さん自体もガミガミと言い続ける事とはサヨナラ出来ます。
「書くことが楽しい!」
と、感じる学習を低学年のはやい時期から身につけて欲しいと思います。
教室には、高学年になってから来てくれる人もたくさんいますが、今まで過ごしてきた習慣のサイクルを変えていくことは、決して簡単ではありません。
低学年のうちにつけておけば何でもなかった習慣が、学年が上がれば上がるほど修正に多くの時間をかける事になっています。
今までブログの中でも、この書く力については、幾度となく触れています。
幾度も幾度もお伝え続けるべき大切な事としてとらえています。
今、始めてみませんか。
書くことが楽しいと感じられる学習。
同じ価値観のお母様、いつでもウエルカムです♪♪