親の役割
1月17日(土)
【経験の 数とイコール 応用力】
同じ時間だけ同じ学習を、同じように受けているのにどうして理解度はちがうのでしょう。
子どもと関わる仕事をしていて、毎年考えさせられています。
生まれ持った性格の違いもあります。
兄弟の人数や家族構成も関わっているでしょう。
しかし、一番強く感じるのは、些細なことでも自分で判断することが出来ていて、やるべき事を実行に移せているかの違いがあるという事です。
いつも受け身の子どもは、受け身で生活リズムがついています。
「早く、宿題やってしまってね。」
「もうすぐスイミングに行く時間になるから用意してね。」
「いつまでもテレビ観てないで早く寝なさい。」
いつもいつも次々に指令が出て、言われた事をそれなりに実行して・・・。
言われる事に慣れきっている子どもに向かって、
「あなたはどうしなければいけないの?」
などと、たまに意志確認したところで、答えられるはずはありません。
どうすればいいのかなんて考えて行動しなくても、毎日出された指示をそれなりにきいて言われた事さえすれば事が済んでいるのですから・・・。
もっと困った場面に遭遇し、もっと失敗を経験しなければ、自分で考えようなどと思うはずがありません。
困らないように、失敗しないようにと構い過ぎてはいませんか?
子どもを育てるということは、子どもが自立していける手助けをしていくことだと思っています。
親の思い通りになることとは、全く違います。
子ども自身が自分で切り開いていく力を、失敗を繰り返しながら、身につけて欲しいと思っています。
親の役割は、とても重大な任務なのです。
指示を出すだけでなく、もっと子どもの自立に対して、真剣に考えるべきだと思っています。