20年の月日が流れて
1月16日(金)
【気がつけば いつしかあれから 20年】
明日で阪神大震災から20年。
今でも鮮明にあの日の記憶は残っていますが、もう20年も経ったのですね。
ちょうどあの1月17日の3週間前の年末に、購入したマンションへの引っ越しを済ませたばかりでした。
新しい食器を並べ、これからひとつずつ気に入ったものを買いたしながら・・と希望に胸が膨らんでいた矢先の予想もしなかった出来事でした。
経験した事のない大きな揺れを感じ、幼かった娘の上に覆いかぶさった時の恐怖感は今でも忘れられません。
揺れはしばらく続き、ようやく立ち上がってリビングへ向かうと、テレビは倒れ、食器は散乱し、ピアノは床をすべって壁を突き破って止まっていました。
あまりの出来ごとに何をどうすれば良いのか考える事が出来ずに、しばらく茫然としたままだったと記憶しています。
しかし、幸いにも家族に怪我はなく、無事でいられたことに感謝の気持ちでいっぱいでした。
そのあとリビングの窓を開けた時目にした光景は、至る所で火災が発生していて煙が立ち込めていたものでした。
事の重大さを知って、様々な思いが駆け巡り、どうしようもない無力さを感じていました。
後日引っ越す前の家の付近の被害が大きかったらしいと聞いて足を運んでみると、住んでいた家は崩れていて、近くの知り合いも数名、犠牲となっておられました。
私たち家族は、幸いにも引っ越していた事で、命をつないでもらった形となりました。
あの日から20年・・・。
街は復興を遂げ、活気にあふれ、何事もなかったかのように動いています。
しかし・・。
あの経験は忘れられるものではありません。
人生観が一変した出来事です。
今、自分に何が出来るのか・・・。
そして、何をしなければならないのか・・。
生きていく上での、大きな宿題をもらったのだと思っています。
一日一日を大切に、今一度考えを巡らせたいと思っています。