本質を変える
12月6日(土)
【今何を すれば良いかと 要判断】
算数の単元テスト。
習ったばかりの単元が出来る子は多いのですが、少し前の再テストになっているものに関しては、取り組みに個々の差が大きく出てきます。
単元テストは、その日に1度しか受ける事ができません。
合格点は90点。
きちんとつめて確認して受けなければ、再テストを受ける事になります。
当然、再テストになる子もいるのですが、再テストになったそのあとの取り組み方の違いが実力差だと強く感じます。
90点が合格ライン。
確認テストでは配点によって、1問間違っただけでもアウトという場合も出てきます。
(大丈夫。わかっている。)
と、少し曖昧に安易な気持ちで受けてしまう子は、簡単にミスを繰り返し、再テストを受けることに対しても平然としています。
「先生、次はいつ再テストを受けたらいいの?」
と、まるで他人事です。
とにかく、その子の中では今日のテストはもう終わった出来事のひとつでしかないのです。
しかし、しっかりつめて来た子にとっては、ミスは残念でならないことで、どこで間違えたのかとすぐにその場でやり直しを始めます。
やり直しても解けない場合は、すぐに授業でのノートを広げて確認しています。
この作業を自発的に行えるかどうかが実力差。
大切な事は、この部分の自主性が育っているかということではないでしょうか。
「どうして昨日あんなにやったのに、また間違えたの?」
「宿題ちゃんとやってないからこうなるんでしょ。」
「また再テスト。もう少しがんばってね。」
こんなやりとりをよく耳にしますが、この状態では多分あまり大きな改善があるとは思えません。
日頃から手をかけ過ぎず、自分で丁寧に見直す習慣をつけていかなければ、ずっと同じことの繰り返し。
同じセリフを幾度となく伝えるお母さんも疲れ果ててしまいます。
しかし、お母さんからの声かけもこれでは我が子の本質を変えられないという事です。
自分で見直す習慣は、学習面でしかつけられないものではありませんね。
遊びの中でも、日常の出来事の中にも、出来る取り組みがたくさんあると思います。
まわりにいる大人が、ヒントを与えなければならない部分はここではないでしょうか。
教えすぎる作業を少し卒業してみませんか?
教えられ過ぎている事に慣れきっている子どもに、自主性を求めるのはあまりに酷な話です。
日頃の接し方次第で、まちがいなく子どもの自主性は育んでいくことが出来るはず・・。
本質部分にスポットをあてて、サポート出来る大人でありたいと思います。