子どものふり見て我がふり直す
11月13日(木)
【子育てで 我が子と共に 成長し】
自分が幼かった頃からずっと、親からたくさんの愛情を受けて育ってきた事に気づくのは、自分に子どもが出来た時ではないでしょうか。
でも、オギャーと我が子の産声を聞いた瞬間から、すぐに立派なおかあさんになる人はいませんね。
最初はわからない事だらけの連続ではなかったでしょうか。
(今、おむつをかえてお腹もいっぱいのはずなのに、どうして泣いているんだろう。)
(こんなにずっと抱っこしたままなのに、どうしてなかなか寝てくれないんだろう。)
些細な事のひとつひとつが分からなくて、自分の子育てに自信が持てなかった日々がどのお母さんにもあったと思います。
しかし・・。
月日は流れ、いつしかどっしりとお母さんの風格も持ち合わせ、我が子に次々と指示を出せるようになります。
でも、我が子への指示がすべて
「その通り!」
と、いうものばかりではありません。
お母さんも、初めての子が1歳になった時がお母さん1年目。
2歳になった時がお母さん2年目なのです。
まだ、初心者マークの母親業。
当然、うまくいかないことや、間違えてしまうことだってあるはずです。
ですが今は核家族化が進み、すぐ傍らにおばあちゃんがいて、すぐに助言してもらえる環境も整っていません。
会社に勤めていれば、上司や同僚から意見され、自分の考えを改める場面もありますが、お母さんに意見する他人は、基本そばにいることはありません。
少し酷な言い方をすれば、お母さんの思い通りに子育てをするということになります。
自信をもって子育てして行くことは大切なことではありますが、やはり自分がすべて正しいと決めつけて良いのかと考えることも必要な気がします。
お父さんお母さんにはそれぞれの役割がありますが、子どもにとっては、接する時間の長いお母さんからの影響力はとても大きいです。
指示する伝え方が多いご家庭のお子さんは、やはり指示を待ち行動しています。
少し考えて分からない問題にあたると、決まって、
「先生、この問題宿題にしてもいい?家でお母さんに教えてもらう。」
と、教えてもらえば解決できると思っています。
私は2人の子育てをして、自分自身の修行場だといろいろな場面で感じる事がよくありました。
待つ事の必要性はわかっていても、待てずにいた場面が幾度も幾度もありました。
子どもが考えて答えを出す前に、答えを教えてしまってはやく事を片付けてしまって、自分の段取りをスムーズにしたい。
親にはこんな身勝手な部分が潜んでいます。
我が子が大きく育った今だから、振り返り感じられるのかも知れませんが、子育て後半戦は、初心者マーク時代に比べて随分忍耐力が養われていたように思います。
子どもに考えさせて答えを見つけさせるには、お母さんの待つ事が出来る忍耐力を兼ね備えていなければなりません。
傍らに助言してくれる人がいなければ、自分の中にもう一人の冷静に自分を見つめられる分身を存在させて、一呼吸置いてから子どもにメッセージを伝えて欲しいと思います。
子どもの可能性は無限大。
決めつけたメッセージを伝え続けてすぐに教えてばかりいては、無限に広がる可能性の翼を取り上げる事になってしまうかも知れませんよ♪