判断する練習してますか?
11月12日(水)
【判断力は 経験数の 積み重ね】
「うちの子は、なかなかその時々の場面に応じて判断する事が出来なくて・・・。」
こんな風にお母様が嘆かれる事がよくあります。
しかし、判断力は、様々な経験数がなければ、すぐに力を発揮する事は難しいと思います。
いつも与えすぎがよくありませんとお伝えしていますが、子どもが自分で判断する場面を作っているでしょうか。
例えば何かを選ぶ時、一切口をはさまずに子どもの意見を尊重し、決めさせてあげているでしょうか。
子どもが手に取った物をみて、
「それもいいけど、こっちなら他の使い方もできそうだし、○○の時にも使えそうだから、こっちの方がよくない?」
などと、お母さんサイドの意見をすぐに伝えてはいませんか。
たとえそれがお母さんの言う通り、お母さんのお薦めの品物の方が便利だとしても、自分でこれ!と、決める場面は必要です。
それで結果的に、選んだ者の方が使い勝手が悪かったとしても、子どもはそこで初めて学習します。
もっと、よく考えて決めればよかったと・・・。
辞書選びの時など、よく相談を受けますが、私の答えは一つです。
「子ども自身と一緒に本屋さんへ行って、子どもが自分で見やすいと言ったものに決めて下さい。」
お母様方は、当然のことですが、語彙数が多いもので、書店や学校の推薦辞書などを参考にされますが、その辞書を使っていくのは、子ども自身です。
極端に語彙数が少なくて問題だというものを除けば、やはり子ども自身が自分の調べやすいと感じたものを与えるべきです。
(自分で決める。)
簡単なことのように聞こえますが、自分で決めさせていない場合が、とても多いように感じます。
自分で決めるということは、自分で吟味するという事です。
たとえ時間がかかっても、吟味する場面を多く与えてあげる事が、判断力をつけていく上で非常に大切です。
お母様は、我が子に良かれとの思いから、大人の判断で模範解答を教えていることが多いです。
些細な事でも、いつも自分で決める事は、自立した学びが出来る子どもに成長するには必要不可欠。
自分で決めることが出来る子は、自分に自信を持っています。
誰かに同意してもらわなければ決断出来ないでいる子は、決断する場面のドリル数が不足しているだけに過ぎません。
我が子に判断力を求めるのであれば、失敗する事が分かっていても、自分で吟味させて決めさせるべきです。
図書館で本を選ぶ時。
外食先で、メニューを選ぶ時。
冬休みに遊びに行く場所をいくつかの候補地から一つに絞る時。
日常の中にも、小さな決定をする場面がたくさんありますね。
模範解答を常に伝えていては、模範解答することで満足する残念な結果が待ち受けています。
自分の考えで自分の解答が導き出せる・・。
そんな人へと成長して欲しいといつも思いを寄せながら、教室では自分で出した解答を自分の言葉で説明してもらっています。
模範となるような優等生も素晴らしいかも知れませんが、たどたどしくても自分の言葉で伝えようと出来る子にとても魅力を感じるのは、私だけではないような気がします♪