思考力問題にチャレンジ!
10月15日(水)
【真剣に テキスト動かし 考える】
もうすぐ思考力検定ということもあり、みんなが考える表情も一段ときりりとしてきました。
図形の問題では、なんとか糸口をさがそうと、テキストを回転させて違う角度からのぞきこんだりする子の姿もちらほら。
子どもの真剣なまなざしに出会うと、頑張らなければ・・と、意欲が湧いてきます♪
思考力をつけるには、いろいろな事を様々な角度から考えられる柔軟な頭の使い方が要求されます。
まずは、問題をじっくり読み、問われていることが何なのかを正確に把握しなくてはなりません。
日本語は難しいと子どもたちが痛感する時間です。
想定外の問題が出てくると、最初の頃は
「あー、全く意味が分かんない・・。」
と、子どもたちは、よく叫んでいました。
しかし、ほとんどヒントは与えません。
私がする事と言えば、その子の隣に行ってゆっくりともう一度問われている問題を読んで聞かせる事。
少しこんがらがった頭の中を人に読んでもらいながら整理し、確認していくと・・・。
「先生、なんとなく出来そうだから、ちょっと向こうで待ってて。」
と、私を追い払って問題をもう一度自分で読みだす子どもたちの姿が出現します。
こんな時間を繰り返し積み上げていくと、しばらく経つと子どもたちはキラキラ瞳を輝かせて、あっという間にテキストを仕上げるようになります。
ヒントを与え、次々に進めていく方がずっと簡単です。
しかし、はやく解決する事ばかりに慣れてしまうと考えなくなります。
日常生活においても、きっと同じような場面がたくさんあるように思います。
自分がしたい事には、何が必要かと考え、その必要なものを持ちだしてこれる力を養わなくてはいけません。
以前、幼稚園児と
「どれがどの果物の種でしょう・・。」
と、絵を線で結びつけるレッスンをしていた時。
一人の子が
「ビワには種がないよ。」
と、大きな声で言いだしました。
「桃にも種はないよね。」
そう言って線結びのビワと桃のところに大きな×を書き入れました。
よくよく話しを聞いてみると、いつもビワや桃を食べる時には、種がなくフォークで全部食べれるからというのが理由でした。
おかあさんが食べやすいようにと、種を取り除いてあげていたので種はないものだと思い込んでいました。
見た事がない園児にとっては、この線結びの作業はとても不思議なものだったにちがいありません。
一緒に種を取り除くところを見ていたら、答えはきっと全く違っています。
大人が良かれと思って気配りした場面が、違った意味で知る機会を失っていることもあるのです。
少し困った状況に出会うと、子どもたちはどうしたらいよいかと考え始めます。
困ってなければ、考える必要がないのです。
考える作業を楽しめる教室でありたいと思っています♪