見えない頑張り
10月11日(土)
【リズムよく 自分のテンポで やり遂げる】
今まで何度もいろいろな場面でリズムが必要だとお伝えしています。
自分で進めていける子も最初からすぐに出来ていた訳ではありません。
例えば今、計算がとても速く正確に出来る子がいれば、まだそんなに上手く出来ない子は
「○○ちゃんには、絶対勝てないから・・。」
と、決めつけた上で、なかばあきらめムードでつぶやく子がいます。
しかし、最初から速く正確に出来る子などいないのです。
地道に何問も解き続けた結果、今に至っているのです。
学力差は、見えない所で頑張りがきくかどうかでついています。
短時間でも集中出来る子は、あれよあれよという間に集中出来る時間が長くなり、深い学びへと入っていきます。
いつもフワフワしている生活をしている子は、取り組み自体もいつもフワフワしていて、集中が出来ません。
傾向として、おけいこ事が多い子に、よくフワフワ感が見られます。
月曜日 水泳
火曜日 ピアノ
水曜日 バレエ
木曜日 そろばん
金曜日 学習
土曜日 理科実験
たまに
「こんな感じのスケジュールです!」
などと、笑顔で話されるお母さんに出会ったりします。
朝から学校に行って、帰宅後にこのスケジュールで動いている子どものことを一度想像してみて下さい。
これで、どの曜日も集中しておけいこが出来ている子がいたら、本当に驚異の子どもです。
将来はスーパー社会人となっているのかも知れませんが、与えられ続けなければ、力を発揮することは出来ないでしょう。
好きな事をしている時や、楽しい事をしている時。
「集中しよう!。」
などと、考えている人はいないですよね。
自然に集中し夢中になり楽しんでいます。
集中出来る子にするためには、集中力が養える環境が必要です。
「早く宿題してしまってね。あと、10分したら、そろばんに行かないと間に合わないよ。」
こんな状況下で、宿題を済ませていて、驚異的な計算力や思考力がつくとは、どうしても思えませんね。
忙しすぎる毎日の中で、柔軟な新しい発想は生まれません。
集中力も育成出来ません。
地道に自分で進める時間が持てなければ、自分のリズムなど出来るはずがないことを、少し考えてみませんか?