長男、長女
5月21日(水)
【上の子は ある日突然 試練の日】
子どもたちはいろいろなタイプに分かれています。
あまえんぼうで、常に隣にいて欲しいと願う子もいれば、頑張っているところを見られたくない子もいます。
当然声のかけ方も大きく変わってきます。
そんな中で、今日は長男、長女(上の子)の子どもたちについて話してみたいと思います。
長男、長女はみんながみんなではありませんが、慎重派が多く物事にゆっくり取り組む傾向があります。
これは、お母さんとの関わり方が大きく影響しています。
お母さんにとっても、初めての子育ての対象だった上の子とは二人の時間がゆったりと流れていたのです。
お母さんは子育て新米1年生で、我が子に全身全霊をささげて過ごしていた事が多いのです。
その長男、長女との関わりの中で、お母さんは子育てとは・・と、しっかり学習していきます。
そうこうしているうちに、下の子が誕生します。
お母さんは新米1年生から成長し、子育ての流れをつかんでいます。
しかし、上の子は下の子が誕生すると同時に今までお母さんと二人の時間に包まれていた状況が一変します。
自分の意志とは関係なく・・です。
お母さんのおなかが大きく変化していく中で、
「赤ちゃんが出てきたら、お兄ちゃん(お姉ちゃん)になるね。」
と、お母さんに聞かされていても、まさかお母さんとの関係が赤ちゃんの誕生とともに一変することなど、予測不能です。
お母さんの方はと言うと、新米1年生での学習経験を更にバージョンアップさせて下の子との関係を築いていきます。
お母さんはおなかの中に下の子が出来た時から、徐々に二人のお母さんになることの準備も開始しています。
しかし上の子どもはお母さんとの1対1の関係が突如変わってしまうことを受け入れていかなければなりません。
冷静に考えてみると、上の子にとっての現実は実に厳しいとは思いませんか?
「今、手が離せないからちょっと待っててくれる?」
「お部屋がこんなにぐちゃぐちゃになってるのはどうして?」
「お母さん、赤ちゃんのおむつの準備があるから、早く片付けてね。」
今までの自分にだけ向けられていた視線は、もう存在しなくなっています。
それでも、(おにいちゃんだね・・。)(お姉ちゃんになったね・・。)の言葉に支えられ、一心に日々順応していきます。
そんな日々の中、下の子は上の子が注意される様子を日々間近で感じながら、要領良く学習を積み重ねます。
「お兄ちゃんなのに、どうしてまだ出来てないの?」
「弟の方が早く片付けてもう手も洗って来てるんだけど・・。」
さすが、下の子は抜け目がありません。
「何をするにも上の子は時間がかかって・・。」
「下の子の方が、何でも早くて、どうなってるのかと情けなくなります・・。」
お母さんからよく聞く御相談。
でも、過酷な状況を上の子は受け入れながら、頑張っているのです。
少し振り返って考えてみれば、お母さんの上の子に対する言葉かけには、大きな変化がうまれてくるのではないでしょうか・・。
「ちゃんと見てるよ。」
このサインは、重要ポイントだということを忘れないでくださいね。