自分の意識を変える
5月22日(木)
【リスニング 幼少期から 習慣化】
教室では書く力、要約する力に加えて聞きとる力(リスニング力)を重要視しています。
テープから流れてくる文章の内容をメモしてあとの質問に答えたり、私が読みあげた本の中から大切だと思う一文を抜き出したりと、日々聞く作業に時間を費やしています。
ホワイトボード板はありますが、基本、図で説明を補足したり、漢字の書き順の確認などには使用しますが、その他にはあまり利用していません。
「今から大切な説明するね。」
こう言って声をかけると筆記用具の準備をしていたりしても、慣れている子は手を止めてこちらに注目しています。
書いてくれないことが分かっているからです。
小学校では、黒板に書いて説明をしてくれるので、少々遅れを取っても消されるまでに書き写せば良い・・と、考えて説明をしっかり聞きとっていない子が山のようにいます。
聞きとれなかった→何をしていいのか分からない→すでにみんなは言われた問題を解き出している→次の課題に移ってしまった・・・。
出来なかったままに次へと進み、気がつけば終了のチャイムの音が・・・。
こんな風にあれよあれよという間に、わずか45分の授業の中でも日々差がついていきます。
当然この状況が毎日続けば、もうどこから手をつければよいのかさえ、見当もつかなくなってしまいます。
「今のクラスはざわついていて、静かに聞きとることが出来ないらしくて・・。」
お母様方から最近よく報告を受けます。
しかし、どんな状況の中であっても、聞きとっている子はしっかり聞いて書きとっています。
結局、まわりの状況を自分の力で変えることは出来ません。
『自分の意識を変える』
そうすれば、どんな状況にあっても大切なことを聞きとっていくことは可能なのです。
この教室のクラスの中に、元気印でいつもしゃべっている子がいたとしても、私はそのままでしばらく様子を見ています。
すると、しゃべり続けていた子も、まわりの子がそれぞれに自分主体で授業を受けている様子をすぐそばで感じ、みんなと同じように授業を受け入れてきます。
うるさく注意し続ける事も大切なのかも知れませんが、私は(本人の気づき)を最優先したいと考えています。
学校にべったりと付き添う訳にはいきません。
すぐ隣で、注意し続けることも残念ながら出来ません。
気づかなければ、改善はできないと思います。
書く力と聞きとる力。
バランスよく育てていきたいですね。