ゆったり観察する力
4月24日(木)
【ゆっくりと あたりを見わたす 洞察力】
思考力について勉強していると、改めてじっくりとあたりを見わたす時間の必要性を感じます。
教室にも何人かのスローペースの子どもたちがいます。
100マス計算や四則演算など、計算分野になるととなりのお友達がどんなにすごくとばしていても、我関せず・・。
全く気にならない子もいます。
ストップウオッチでの測定タイムが次々と発表されていようが、全く気にかける様子もありません。
しかし、この子どもたち・・。
文章を書いたり、思考力文章問題の時間になると本当に内に秘めたる底力を発揮します。
いつも、ぼんやりしているように見えていて、本当にいろいろなものを観察し、自分の引き出しにきちんとしまっています。
ですので、いざ文章を書き出すと、文章に広がりがあり、またひとつひとつに深さがあり、感心させられる場面が多々あります。
お母様方は、我が子の本当の力をどのぐらい理解していらっしゃいますか?
「算数の計算小テストがまた70点台・・。」
「あんなに何度もやったのに・・。」
テストの点数だけで評価し、子どもに点数のことを中心にコメントしてはいませんか?
我が子はもっとすごい力を、ぼんやりしているように見えて日夜蓄え続けているのかも知れません。
いろんな場面で観察し、人の行動を見つめながら自分の力へと変換できているとしたら、すごい能力を持っているとは思いませんか?
子どもたちにはそれぞれに持ち味があります。
これを感じられるのは、小さな教室だからこそだと私は思っています。
その子に応じた伸び時期が必ずあります。
(今は、国語が伸びている・・。)
(算数の理解がテンポアップしてきた感じ。)
(今、理科分野に興味がありそうだなあ・・。)
などと、他愛もない話をしながら子どもたちの変化を読みとり、教室での時間を楽しんでいます。
点数だけでの判断は、子どもの心を予想以上に落ち込ませているかも知れません。
ぜひぜひ、褒めることから始めてみましょう・・。