子どもの根気を育てる方法
12月に入り、風が冷たくなりましたね。
ようやく冬将軍が活動開始!といったところでしょうか。
そんな寒さを感じる日々の中、子どもの様子を少し。
集中している時に話しかけない!
懇談をすると、いつも話題に出るのが、
「うちの子、全く集中力がありません。」
「根気がなく飽きっぽく、すぐに次から次へと興味の対象が変化していきます。」
ということ。
物事の事象には、原因と結果があります。
では、根気がなく集中できない原因としてどのようなことが考えられるでしょうか。
少し、振り返っていきましょう。
教室でも、来た早々すぐにスタートできる子としばらくその日の報告?をしてからようやく向かえる子とに分かれています。
その子のリズムがあるので、どちらが良いというものではありません。
大切なのは、学習モードに入ったと感じた時に、邪魔をしないということ。
大人側は気がついていませんが、集中モードに入りかけているのに話しかけたり、幼少期であればきちんと座って姿勢を正して始めよう・・などと声をかけたりして集中モードを中断させているケースが少なくありません。
集中している時に、
「すごく上手になったね。」とか
「次はどうなるかな。」
などと、良かれと思って声かけをしているのですが、子ども側からすれば「ちょっとほっといて!」という心境かも知れません。
集中している時に、他の情報を入れると集中状態はプツリと遮断。
これでは集中力はなかなか育ちませんね。
そばにいる大人がまずやるべきことは、集中モードに入った時の見定めとそこからは邪魔をしない・・ということのみだと思っています。
どうして?と聞かれてから動くクセをつけよう
「先に○○してしまって。」
「もう学校の宿題は出来てるよね。」
このセリフの裏には・・。
(先に終わってないと帰ってきてからだとやる時間がないし・・)
(塾の宿題、すぐに始めないと・・)
などの親の焦り(親の都合)が見え隠れしています。
時間の段取りをお母さんが概ね決めていて、それに合わせて・・。という思いが感じ取れます。
決められたスケジュールにはめ込まれれることに居心地の悪さを感じる子どもも少なくありません。
少しグッと我慢して、自分で動き出す我が子の様子を見てみませんか。
親がイライラしていては我が子の集中力は育たない
親に余裕がなければ、「見守る」作業は難しくなります。
子どもの人生は、子どものもの。
必ずしも親が良かれと思っていることが、子どもにとってベストなわけではありません。
少し離れて見守ることで、我が子の長所が見えてきます。
それを見つける作業が、そばにいる大人たちの役割ではないでしょうか。
今、求められている力とは
■みんな一緒がいい。
■平均点は取りたい!
■遅れを取りたくない。
どれも他者との比較。
でも、今求められている力は、個の得意分野を磨き、その力を必要とされる場所で発揮できる力です。
違っていていいのです。
みんなが出来る作業はAIが請け負う時代なのです。
我が子の観察をして、長所を次々発掘することは、容易なことではありません。
口出ししながら、自分(親)の思い通りに進めることの方がよっぽど簡単です。
変化していく時代の中で、今の大人が学んできたことをそのまま我が子に当てはめることでイライラしているのだとすれば、本末転倒。
子どもの個性を引き出せる大人でいたいものですね。
では、また次回・・。