褒めること
12月7日(土)
【6年生 聞きとる力 今重視】
教室では、授業の内容や連絡事項は極力板書をせずにいます。
板書をすることで、スローペースの子は尚一層スローペースに拍車がかかり、ガチャガチャと集中しずらい子はますますおしゃべりに夢中になってしまいます。
「今から大切なポイントです。」
必ずこう言って、話し始めることにして、みんなが自分の作業の手を止めて、しっかりこちらに集中しているかを確認した上で、話し始めます。
《聞きとる力。》
これは、やはり訓練を積んでおかなければ、すぐに出来るものではないと思っています。
低学年のうちからこの集中して聞く体制が身について入れば、高学年になっても困らないのですが、ついつい周りに流されていつもしゃべり癖がついてしまっている人は、このしゃべり癖を取る作業から始めなくてはなりません。
当然、学習面で差が出来てきます。
学習の能力は、生まれ持っているものだけではありません。
ほんの少し違うだけで、大きく伸び率は変わってしまいます。
聞きとる力が備わっているグループは、本当に静かに説明を聞いたあと、黙々と問題を解いていきます。
一瞬、教室に誰もいないのかと思うぐらい時計の針の音までも確認することが出来ます。
「授業中、ずっと聞いていてとは言ってないよね。」
「でも、絶対聞いておかないといけないことは、聞き逃してはダメ!」
中学、高校と学年が上がるにつれて、聞ける力が備わっていることの重要性を身にしみて感じることになってきます。
始めは少しの時間でも、しっかり聞ければしっかり褒める。
それを繰り返しながら、聞きとることが大切なのだと感じてほしいと思っています。
落ちつけない子、ざわついている子には、必ずそうなっている原因があります。
まずは、それが何なのかを見つけること。
毎日の生活習慣の中に、その答えはきっと隠れています。