物の価値
11月15日(金)
【物の価値 何を基準に 判断するの?】
最近は欲しいものが溢れています。
品数も多くの中から自分の欲しいものを自由に選び、すぐに手に入る環境も整っています。
これを豊かになったというのなら、今は本当に豊かな時代です。
しかし、あまりに容易に手にする事が出来る反面、大人も子供もあまり深く吟味することもなく、欲しいものを購入しているような気がします。
先日、子どものひとりが新しいシャーペンを買ったといって見せに来てくれました。
「新製品?これ欲しかったの?」
と、なにげなく聞くと
「ううん。欲しいのは違うやつなんだけど、これは¥100で欲しいのは¥300だったからこれにした」
「じゃあ、これは欲しい訳でもなかったの?」
「うん。」
「また、この次に¥300の方買う」
「じゃあ、これ買わなくてもよかったんじゃない?」
「だって、¥100だったら安いしまあいいかと思って・・。」
シャーペンの質やデザイン性などを比較したのではなく、¥100と¥300なら¥100が安いと値段だけで比べて安い、高いを決めています。
最近、このようなことがよくある気がします。
本当に欲しいものが決まっていて、それが買える金額が貯まるまで我慢する・・などと言うことは遠い昔のことなのでしょうか?
こんなにものが溢れていては、確かに本物を見分ける目も必要になってきますね。
物の価値を判断できる力をつけるには、やはり本物と類似品を見分けられる眼力も養っていかなくてはなりません。
便利な世の中になった分、自分の見極め力にも磨きをかけなくてはならない時代です。
子どもたちにも、本物を見せていきたいですね。
比べる判断基準が間違っていないかと気づいてほしいと思っています。
きちんと物の価値がわかるようになるためにも・・・