大人の役割
10月11日(金)
【第一歩 親も子どもも 第一歩】
新しいことへの取り組みに入ると、最初は性格が本当によくあらわれます。
俗に言う、「石橋をたたいて渡るタイプ」の子どもは、とにかく様子をうかがいながら、まわりの状況を確認する作業に余念がありません。
そうかと思えば、まだ説明半ばにもかかわらず、自分で「分かった」と、説明が終わってない段階で自分なりの解釈で、始めてしまう子もいます。
じっくり様子をみているのは、長男長女。
すでに始めているのは、次男次女以降。
統計を分析した訳ではありませんが、圧倒的にこのパターンが多いのは事実です
長男長女は、いつもお母さんに教えられながら育ってきています。
1対1の関係で、お母さんとの時間が流れています。
お母さんも初めての子育てで、「良いお母さんになりたい。」と、俄然頑張っています
目が行き届きすぎるぐらい行き届いた上で、初めての我が子にすべてを注いでいます
当然子どもは、お母さんの言うことがすべてになります。
お母さんも出来ることが増えてくる1番上の子どもの姿を目の当たりにして、さらに要求レベルが上がってきます
その子は、じっとしていてもお母さんがいろいろしてくれる状況の中で大きくなっていきますね。
では、2番目以降の子どもたちはどうでしょうか・・。
2番目以降の子どもたちは実にたくましい
どんなことで、お母さんから叱られるのか、どうしたらお母さんがほめてくれるのか・・。
上の子の状況を様々な場面で観察し、しっかり学習しています。
上の子が片付けをしていないと叱られていれば、すかさずせっせとまわりのものをすでに片づけ出している要領の良さなどは、よく目にすることがありますね
誰が教えたわけでもなく、すでにしっかり学習済みです。
「どうすればいいのか。」
それをじっと観察し、盗んで自分に生かすことが出来る環境が、2番目以降の子どもたちには整っているのです。
私は、どの子においても個性は大切に育てていくことが大切だと思っています。
その子だからこそ気づく部分がどの子にも必ずあります。
「お兄ちゃんでしょ。弟はちゃんと出来てるのに、どうして出来ないの?」
こんな風に上の子に話したりはしていませんか?
これは、禁句です。
各自おかれた状況は違っています。
ですが、だからこそ個性は生まれてきます。
大人の役割は、どうすればその個性が輝いていくのかと、考え進んでいくことだと思っています