自分の言葉で書けるには
10月5日(土)
【文章力 見わたす経験 生きてくる】
教室では、読み書きを何よりも重要視して取り組んでいます。
算数が苦手な子も、社会がちょっと・・、と言う子も、読み書きがしっかり出来るようになれば、あっという間に飛躍的に伸びてきます。
1年生になった頃。
「先生、あのね・・」から始まるあのね帳。
記憶に新しい方も多いと思います。
書くことの第一歩は、そう、報告文なのです。
「先生あのね、今日お母さんとお買い物に行って、新しいくつを買ってもらったよ。うれしかったよ。」
こんな風に、その日にあった出来事を先生に教えてくれる報告文です。
当たり前ですが、報告文は報告する事がなければ書けません。
習い事に行く時・・・。
① 車で移動し、時間ぎりぎりに到着し、習い事が終わるとまたすぐに車に乗って帰宅する子。
② 電車や自転車、徒歩などで、習い事の場所まで時間をかけ途中で小さな発見をしながら通っている子。
この2者では、当然のことながら、報告文の内容は大きく違います。
①は、「先生あのね、今日○○の習い事に行ってきたよ。」と書くでしょう。
②なら、「先生あのね、今日○○に行く途中に、自転車で△△の前の道を通ったら、新しいパン屋さんが出来ていたよ。こんど、お母さんと行ってみたいな。」なんてことも、書いているかも知れませんね。
小さな発見でも、自分が見つけたことは、自分の言葉で書きしるされているはずです。
「そうしたいけど、時間がなくて・・。」
今にもお母さんのそんなつぶやきが聞こえてきそうですが、いっぱいいっぱいの習い事を並べるより、蓄積されるものは、あきらかに多いのではないでしょうか。
よく絵日記の宿題を出すと、
「しばらくどこにも連れて行っていないので、書くことがないと思います。」
こんな連絡をいただくことがあります。
絵日記は、特別なお出かけがなければ、書けないのでしょうか。
小さな発見を楽しんでいる子の絵日記は、思わず微笑んで読み返すものばかりですよ
大切にしたいこと、少し見えてきたりはしませんか・・・