絵本との関わり
6月13日(木)
【感性は 経験経てこそ 磨かれる】
教室では、絵本を使っての読み聞かせの時間があります。
幼い頃読んだ本。
2,3年経過して読み返すと子供の感想が大きく変化していることに気づきます。
「心に残る場面」に変化があるのです。
それは経過してきた2,3年の間に経験してきた事が大きく影響しています
お友達とけんかして、つらかったこと。
頑張って一輪車に乗れるようになったこと。
家族の一員だったワンちゃんが天国へいってしまったこと・・・。
それぞれにいろいろな経験の中から感じる思いがプラスされ、つらい気持ちや、達成感、充実感・・さまざまな気持ちをくみ取れるようになった自分が今、ここにあるからです。
私は教室で同じ本を、年月を経過したのち再度取り上げて、国語科の題材にしています。
去年とはちがった場面の読み取りが、子供たちの中に見られ、心が豊かに育ってきている様子を肌で感じることが出来るからです。
人に優しくしてあげたことや、優しくしてもらったこと。
悲しい時に慰めてもらったことなど、それぞれ新たな経験が心の中に刻まれてきたのです
文章には、具体的に書かれていない心情を感じる事が出来るようになっていることに数多く出会うことが出来、幸せ気分いっぱいになることがあります
それぞれの教科学習は、育ちの中の1つのツールです。
社会での経験ひとつひとつもまた成長過程では、同じようにツールのひとつなのです。
テキストだけでは、育ちは完全ではありません。
知識と経験を融合させながら、人の心は豊かに広がりを持ってくるのだと子供たちを見ていて感じます。
今日は久しぶりに、本棚から懐かしい1冊を取りだして、読み返してみてはいかがでしょうか?