多方面から考える力
2月18日(月)
【人の声 耳を傾け 新発想】
子供が幼い頃は、
「これはよくて、これはいけないね・・。」などと、お母さんからも教えられ、選択肢はイエスかノーかの二者択一のことがほとんどですね。
子供たちは、良いか良くないかということについて考えていきます。
その場合、答えは2つのうちのどちらかなんだと認識します。
この傾向がしっかりと付いていればいる程、大きくなってもきちんとした答えは?(本当はどっちが正しいのか?)と聞いてきます。
「見方によっては、これもこれも正解だよね・・。」
などという答えになると、必ず決まって、
「答えが2つあってもいいなんておかしいよ。」
「どちらが本当はいいの?」と、また詰め寄ってきて必ず
「答えはこれひとつ」
と、決まっていて欲しいとの切なる思いを訴えてきます。
グループ学習の中、人の意見を聞くことで自分とは違う考え方もたくさんあることをまずは理解して欲しいと思っています。
一方向からしか考えられなくなると、発想の広がりなど持てるはずはありません。
自分の答えをきちんと出すことは大切ではありますが、「絶対ではない」と、違う角度からもう一度考えてみるゆとりのある学びを積んで欲しいと思っています。
真面目な優等生からすると、
「どちらも正解だよね。どちら側から見た場合かで違うよね。」
などと言われようものなら、真っ向勝負とでもいわんばかりに、反論体制・・なんて場面もよくありますが、どんなものに対しても決めつけて判断しないことを心の片隅に留めておいて欲しいと思います。
多方面から考えてみることで、学習面だけでなく、相手を思いやる心や相手を認めることにおいてもプラスの効果は生まれてきます。
自分の答えが絶対に1番だと決めつけず、他の方向からもまた考えてみる。
この力は、今後あなたの最大武器となり、社会に貢献する力へと結びついていくでしょう。
生きていく上での学びを幼い頃から積み上げれば、これに勝るものはないのではないでしょうか?
多くの教科を学ぶことは、その修錬として続いていくのだと思います。