見えにくい力がついていますか?
12月22日(土)
豊かな発想力を楽しみながら身につける方法をずっと模索しながら、子供たちと向き合っています。
子供たちの実生活の中で、経験がある事柄の中からテーマを探し、イメージしやすいものから徐々にグレードをアップさせています。
当たり前ですが、そんな問題を提供していくには、私自身、スキルを常に高めていかなければなりません。
「教える」という形をとらず、「発見させる糸口を提供する」ためには、当然のことながら自分のアンテナも 常に張り巡らせていなければ子供たちが興味を持ちながら考えることが出来る課題を提供することが出来ません。
ですので、時間が出来ればなるべくいろいろなジャンルの場所へ出かけることにしています。
自分の発想が固まってしまうと、提案する課題も一定の範囲からしか出せなくなってしまいます。
いかに、多方面からアクションを起こせるか・・・。
今まで興味がなく、出向いたことのない場所へも積極的に出かけるようになりました。
今まで感じたことのなかった感情や知らなかった情報など、今はどれもが新鮮で、あらゆるところに子供たちへの提案のヒントがゴロゴロところがっていることをひしひしと感じています。
子供たちとの関わりの中で、自分自身が学ぶことが非常に多くあるのです
これらの中から集めたことを、考える問題へと形をかえることこそが今の私のいちばんの仕事だと思っています。
私の中には、常に逆算の意識があります。
目標設定が終われば、ではこの学年ならその目標に向かって今これに取り組もう・・と、言う風に・・。
子供たちに最終的につけてもらいたい力は、偏差値の高い学校へ入ることではありません。
(ただし、結果的に偏差値の高い学校へ進むということはありますが・・。)
生きる力、自らアクションを起こせる力、新たな提案をしていける力・・。
すべて与えられる力ではなく、自分で考え行動に移していける力。
これからの世の中に求められる部分はここではないでしょか?
じっとしていて、与えられる時代はもう終わりに近づいています。
丁寧に手とり足とり教えてくれる環境は年々減少してきています。
では、何が必要か・・。考えるまでもなく答えは出ていますね。
男の子でも、女の子でもキーワードは「自分で進める力」・「切り開いていく力」です。
大学生になり、社会人になり生きていく上で、常に次のステップアップに向かって楽しめる人であってほしいと思います。
日本では、中学生までが義務教育。
義務教育はいろんな教科を通しての様々な基礎作りといったところでしょうか?
もちろん、計算や漢字といった基礎は身につけておかなければなりませんがその基本をどこでどんな風に使えばよいのかが
わからずにいる子供たちがまわりにはたくさんあふれています。
計算の仕方、公式・・・。解きかたのみを教えられ、その確認テストの点数だけが注目されています。
基本の計算を理解することにスポットが当たってしまっているのではないでしょうか?
もちろん必要不可欠ではありますが、基本を理解した上でそこからの学習がその子の本当の学力になるのではないでしょうか?
【点数が取れている=理解している】
この公式は決して成立しているとは言い難いのではないでしょうか?
問題の出題は、文章問題、発展問題など問いかけ方をかえて、問題そのものの意味を理解しているかをもっと大切に見る必要があると思います。
点数だけ見ていては、見落としている力がたくさんありますよ。
点数を見るより、どの問題が解けなかったのかをしっかり見て欲しいと思います。
点数におどらされることがないように、しっかりこの先歩いていける基盤作りに専念したいと思います。