お子さん選択できますか?
10月2日(火)
今日から3年ぶりに梅田のコンコースが開通しましたね・・。
もう、3年も経ったのか・・という感じではありますが、通勤時、不便を感じていた方々にとっては、本当に待ちに待った・・という思いでしょう
だんだんと新しく便利に世の中は変化しています
そんな便利に変化を遂げる日々の中、今日は選択する力について、考えてみたいと思います。
私達の生活の中で、物や情報は本当に数多くあり、これからはそれぞれがどれを選んでいくのかを、
個々に選択していける力を備え持っていなければならない時代となっています。
教室の中でも、私は子供たちに自分で選んでもらう場面を数多く作っています。
それは最近、自分で選ぶことができない子供がとてもふえていると強く感じているからです。
お友達がどれを選ぶのかを見て、同じものを選ぶという子も少なくありません。
選ぶということに対しても、ドリルが不足しているようです。
選ぶという作業には、いつもそのものが自分にとって必要かどうかを見定めることが求められますね。
自分で選ぶ経験がなさ過ぎて、それが出来ないという子供が残念ながら多いのが現状です。
迷って迷って迷ったあげく、「どれにした?」と、お友達の意見を求めています。
そうなっている理由は、いろいろあるとは思いますが、そのひとつに、
選び終えたものを提供されることに慣れてしまっていることがあるように思います。
ここでも、大人の先回りが、結局子供の成長場面を奪ってしまっているのかも知れません。
「今度、学校で○○について調べて発表があるんだよ。」
「それなら、これで調べたらいっぱい載ってると思うよ。」
我が子のためなら、惜しまず、すかさずべストなものをチョイスして、
あっというまに子供の手元には、あとはページを開けばいいだけの資料が揃います。
(中には、すでにページが開いている場合もあったり・・。)
これでは、調べることの意味があるのでしょうか?
何で調べれば良いのか?
それを相談する子供たちのその後に、すぐに調べる図鑑だったり、本だったりが、
いとも簡単に登場してしまうことは、問題だと思っています。
自分で選ぶ選択する力は、自分で吟味する時間を省略していては、決して持つことのできない力だと思います。