目標達成
8月23日(水)
夏休みもいよいよあと少しで終わりを告げますが、
今年の夏休みはどんな夏休みだったのでしょうか?
観察記録を頑張った人。
初めての海外旅行を経験した人。
野球で初めてヒットを打った人。
東京スカイツリーを見に行った人・・。
それぞれに、新しい体験が増え、また新たな思い出が出来たことだと思います
夏休みがスタートする時、教室ではそれぞれに夏の目標を考えてみました
苦手克服でも、得意なものをより向上させることでも、どんなことでもOKでした。
そんな中で、リトラビ文庫を通して多くの子どもたちが本に触れる時間を持てたことは、
今年の夏のとても大きな収穫でした
実は、教室の中にも読書習慣のない子供たちが多くいます。
そんな子供たちに
「本を読んでごらん・・。」「おもしろいよ。」
と、誘導したところで、足しげく図書館に通う・・ということはあまり期待が持てませんね。
なので、
今年の夏の私の「ひそかな目標」をこっそりと計画実行していました
まずは、決して「読んでみてごらん・・。」などという声かけはしないで、
本棚の前の幼児用のテーブルで他愛もない話をする時間を持つように心掛けました。
その話の途中で、
「そういえば、この本の中に出てくる○○って、ちょっとおもしろいんだよ。」
「ほら、ここ見て・・。」などと、その子が比較的興味を持ってくれそうな本をさりげなく
取り出して、一緒に読みました。
その子が、興味を持って一緒に読んでいく途中で、
「じゃあ、そろそろ勉強始めようか?」
と、わざと
「もう少し、読みたいのになあー・・。」の所で、本を本棚に戻しました。
すると・・・。効果テキメン
今まで全く本を読むことなどに、興味のなかった子供たちが、
「勉強終わったら、さっきの続き読んでから帰ってもいい?」
と、幼児用テーブルがにぎわうようになりました
わざわざ図書館などへ借りにいってまでは読もうと思わなくても、
すぐ手の届くところに、ちょっとおもしろそうな本がある・・・。
本を読むことが苦手な子は、どんな本がおもしろいのかということを知りません。
選ぶ段階でリタイアしていたのではないでしょうか?
幼児用テーブルに笑い声とともに、本を囲んだこどもたちが集まるようになりました
こうなれば、もう私の出番はありません。
本を読むことが大好きなこどもたちが、次から次へと新しい本を紹介してくれるようになり、
最近では、貸出カードをみて、
「明日には返ってくるかなあ―」と、心待ちにしてくれる子も出て来ています
私のこの夏の目標だった、
「本を手にとるきっかけを作りたい・・。」は、おおむね達成できたような気がしています
お母様方が、お家で眠っていた多くの本を快く提供してくださったことに、感謝の気持ちでいっぱいです
多くの人に支えてもらいながら、新しい取り組みにこれからもチャレンジしていきたいと思っています。