問題を読み切る力
6月30日(土)
どの教科を進めていてもいつも気になるのが、問題を読み切る力です。
国語の長文読解の時間にも、
「聞かれていることは何?」
「何を教えてほしいと言ってる?」と、何度も何度も呪文のように繰り返しています。
こどもたちは、慣れてくると【感覚読み】をしてしまいます。
途中まで読んで、「あ!わかった」・・と、かんたんに答えを書いてしまっています。
問題で聞かれていることをしっかり確認もせず、安易に答えて、次へと進み、
「あ!さっきのちがうかも・・。」とあとでまたもう一度読み直したり・・。
集中して問題にあたれば、きちんと解ける問題を感覚読みを実行してしまうことで、まちがってしまうのです。
これは、昨今忙しく過ごしている生活リズムも一因となっているように思います。
ゆっくり読むこと、ゆっくり考えることが、出来なくなっているのです。
「早くしないと、次は…。」といった感じで、いつも何かに追いかけられています。
でも、最初にきちんと問題を読めば、やり直す頻度はグンと減ります。
結果的にその方が、時間もかからずに済むのです。
「先生分からない・・。」
こういって呼びにきた生徒がいれば、その子の横に座って、声を出して問題をゆっくりと読み直します。
すると大半の子が、
「あ!分かった・・!!」といって、あっという間に正解を出します。
「先生が隣に座ったら、すぐに答え分かるんだけど・・」
「どうしてかなあ・・」
魔法をかけたわけではありません。
ですが、ゆっくり考えてみよう・・といった姿勢で問題を聞けたということだと思います。
ヒントを与えたわけでもなく、答えを教えたわけでもありません。
ただ、ゆっくりとかみしめるように問題を読みなおしただけなのです。
いつも、焦った自分がいて、ゆっくりと読むことが出来なくなっている現状を改善するところから
読み切る力はスタートするのかも知れませんね。
この部分は毎日の生活の中での改善ヶ所があるのでは・・と感じます。
学習態度は気持ちの安定と比例していることは言うまでもありませんから・・。
次回は、この第2弾として読解文への入り方についてまたお話したいと思います