それぞれの理由
6月13日(水)
今日は子供たちそれぞれが持っている理由について
考えてみたいと思います。
子供たちに注意をしたり、話をきいたりする際に、まず
「どうしたの?」
「何か困ってる?」と、声をかけるように心掛けています。
宿題が出来ていない・・。
テキストを忘れた・・。
学校でちょっと嫌なこと、あったんだよね・・。
日常の生活の中で、子供たちもいろんなことを感じたり、考えたりしています。
子供たちなりにちゃんと理由があります。
まずは、理由を聞いてみる・・。
このスタンスはかなり大切だと思っています。
頭ごなしに注意したところで、本人は納得できていない場面がよくあります。
とりあえず、心の中にあるそれぞれのモヤモヤを吐き出してもらう。
その時には、ゆっくりと聞いてあげる体制で聞くことも大事なことだと思います。
大人側はついつい感情的に、すぐに厳しいことばを投げかけていることが、多いですよね。
宿題が出来ていなかったり、忘れ物をしたり・・。
何も聞かなくても、ダメなことは本人が誰よりも感じています。
注意されるだろうな・・と、思いながら打ち明けています。
単にサボってきただけだと分かっていても、必ず理由を話してもらいます。
時間がなかった・・。
学校の宿題に時間がかかって、できなかった・・。
忙しかった・・。
などなど、それぞれにぼそぼそと話始めます。
何、言ってるの?
そんなことばが、かえってくるかとドキドキしながら・・。
でも、子供なりの理由があることをまずは受け止めて、ゆっくりした口調で聞いてみます。
それから、子供の気持ちを落ち着けて、いったんクリアな状態に戻した上で、
次回からはどうすれば改善できそうかを一緒に考えてみない?と提案しています。
大人が感情的な叱り方を繰り返していくと、
どうせ、怒られるだけ・・。と、子供は慣れっこになってしまいます。
子供たちにも、理由があります。
きちんとしないといけないこともわかっています。
キーポイントになるのは、【自分のことをわかってくれている・・】という安心感なのかもしれません。
気持ちを理解し、【そうだったんだね・・。】と心に寄り添ってあげてから、
じゃあ、どうすればいいかな?と心に響く伝え方をすることだと思いませんか?
教室では、「そうだったんだね・・。」と、静かにことばをかけると、
「でも、やってこないといけないよね。みんな、頑張ってるもんね。」などど、
すでに自分で解決する方向へむかっていける子が数多くいます。
大人が大人らしい対応が出来た時、子供もひとつ階段をのぼれるのかも知れませんね