何を身につけさせたいですか?
5月9日(水)
2人の子育てを振り返りながら、
私は、子供たちに何を身につけさせたいのか?と自分自身に問いかけることがよくあります。
莫大な資産を残してやれることはありません。
何不自由なく暮らせる保障を与えてやれるわけでもありません。
幼い頃、それぞれに習い事にも通わせましたが、基本的にはそれだけを習得させたかった訳ではありません。
生きていくために不可欠な生きる力、たくましさ・・。友達や先生との関わりかた・・。
そんな生きる術を様々なことを経験する中で、会得して欲しいと願っています。
しかし、こう思えるのは、子供がある程度大きくなってきた今だから答えられるのかもしれません。
少し離れたところから見て、判断することが可能になったような気がしています。
幼い頃の習い事。
体力作りのスイミング、野球、サッカー、バレエ、体操・・・・。
感性を育てるお絵かき、ピアノ、リトミック・・・。
その他にも、お習字、そろばん、etc・・・。
今日はどうだった?ちゃんと出来た?
頑張っていかないとね。
明日は○○があるよ。早く帰ってきてね。
いつもすべてにおいて、きちんと出来ることを要求してはいませんか?
それぞれの分野で、プロを目指しています・・というのなら、話は違って来るとは思いますが・・・。
今の子どもたちは、本当に忙しい毎日を送っています。
習い事、毎日あるんだよ。
そういって、「先生、疲れちゃうよ」と、話してくれる子もいます。
教室に、毎月の壁画製作をしているのですが、多くの子どもたちが
先生、いつこれ作ってるの?作るとき来てもいい?楽しそう・・・。
好きなように作っていいんでしょう?
こんな声がよくあがります。
多分、お母様方も、我が子にいろんな経験の中から、学びを深めて欲しい・・。との思いから、
いろんなジャンルの習い事に 時間をかけていらっしゃるのだと思います。
でも、子供たちはスーパーマンではありません。
どれもこれも、いつも頑張ることなんて、無理だと思いませんか?
大人の視点での頑張りと、子供の間にはかなりの違いがあるように思えてなりません。
いつのまにか、親の方が熱が入ってしまっている場面もちらほら・・。
ある程度余裕のある生活の中から、子供たちなりに感じてチャレンジしていく必要がありますね。
習い事に複数行かせている事で、安心していることがあるとすれば、それは大きな思い違いを
しているかもしれません。
本当につけておきたい力。
目的がしっかり把握出来ていれば、大人の考え方が主体ではなく、
子供の気持ちが本当に育つことを優先させることができるのかも知れませんね。
自分自身も含めて、大人が本当に大人の判断が出来ているのかを考えてみなければ、
親が思う通りのレールにしか乗せれなくなるかも知れません。
子供たちの将来は、親の思い通りであることは、絶対にありませんよね。
親の願いや考えの、過剰の伝達がありませんように・・・