足し算派?それとも引き算派?
今日は子どもへの接し方について少し・・。
子どもの成長を願うなら・・。
我が子の将来のために、親は何をしてあげれば良いのかと考えながら生活しています。
でも、「してあげる」ことが子どもの自立の妨げになっているとしたらどうでしょう。
まさしく本末転倒。
良かれと思ってあれもこれもと準備を重ねてたしざん方式を提供し続けていると、子どもは自分で考え工夫する作業の経験が,本当に乏しくなってしまいます。
人に迷惑をかけないマナーだったりは、最初に教えてもらうと子どもたちにもプラスですが、
「○○していないと将来困ってしまうよ」
とか、
「コツコツ続けないと意味がないでしょ」
などと、自分の思いをそのまま子どもに伝えることに少し「待った!」をかけてみませんか。
もう、何年も様々なタイプの子どもたちと時間を共有してきましたが、幼少期にあれこれ言われず自分の思うままに過ごしてきた子は、必ずと言っていいほど自分の意志で一つずつステップを踏んで進んでいます。
幼いころから自分の意志で決める作業を幾度となく繰り返し学習してきた子どもは、やはり頼もしく魅力ある人へと成長しています。
「教える」ことより「見守る」ことの方が、ずっとずっと忍耐が必要です。
「見守る=信頼」
子どものことを信じて見守ってやれるのは、親の一番の役割ではないかと思っています。
課題解決力は与えられ続ける生活からは育たない
こどものことを想うなら、今与え続けている生活リズムからぜひ引き算できるものは全てとっぱらってみて下さい。
「○○から始めた方がいいんじゃない?」
「忘れ物チエックはもう済んだ?」
「明日は早く帰ってこないとスイミングだよ」etc・・・。
お母さんは、一瞬たりとも気を抜かず子どもが失敗しないように万全の?サポート体制を整えていますが、これに慣れれれば慣れるほど、課題も見つけらずもちろん解決も出来ない子どもが増え続けていくことになります。
親の良かれは本当に良かれ?
もう少し離れた部分から子どものことを見てみて下さい。
本当に何が今わかっていなくて困っているのかを話せる子がとてもとても少ないのです。
与えられ続けていると、興味関心、好奇心はますます失ってしまいます。
子育ての原点。
なんだと思いますか。
私は、「傾聴」に尽きると思っています。
こちらがお膳立てをするのではなく、今思っている思いを本人が話すのをひたすら聞いてあげて欲しいと思っています。
話をする間に、自分で自分の思いを確認する作業が上手になり、自分の目標が明確になっていきます。
どんなに可愛くても、子どもの将来は子ども自身のもの。
教える作業は引き算方式で最小限で大丈夫です。
今年もあとわずかとなりました。
来年は、シンプルに過ごしてみませんか。
ではまた次回まで・・。