リーダーの資質を持つ子どもとは
まだまだ夏の名残が感じられますが、少しずつ季節はすすんでいますね。
もうしばらくすれば、秋めいてくる木々の彩を楽しめそうです。
さて、今日は決断力の育み方について少し・・。
決断力
イエス、ノーがはっきり言えない日本人。
外国の方々と共に過ごす時間があるとつくづく感じるのが、横並びでいることに安堵する日本人の行動。
子どものホームステイ先の知人も、意思表示のないことを「日本人の不思議なところ」と表現していました。
この決断ができない1番の理由は、
「決断するドリル数の不足」に他なりません。
決断する力をつけるには、「自分で選ぶ作業の積み重ね」が初めの第一歩。
いくつかの中から、自分で選んで決める場面を意識して作ることをお勧めします。
食べるもの、遊ぶもの、着替えるものなど、日常の生活の中でぜひぜひ選ぶ場面を数多く体験させてあげてください。
「自分で選ぶことが当たり前」
何事においても、この前提を持っていて欲しいと思っています。
子どもたちはいくつかの選択肢の中から、自分で決めることの繰り返しが小さな自信になって、決断することが出来るようになってきます。
幼少期からの積み重ねが、社会に出てからの決断力の土台になっていることは、言うまでもありません。
親が決めて与えないこと
良かれと思って親が自分の判断で、子どもに与えていることって実は本当にたくさんあります。
親が自分のフレームの中で見て、良いと思っている範囲の中からそれは提供されています。
子どもの可能性は無限大。
親の小さな思い込みのフレームの中からの提供を続けていくことが、子どもの決断力を育む上での妨げになっているとしたら…。
「こうしなさい。」
と、限定した答えを教えるのではなく、
「どうしたらいいのかな。」
「どんな風にしてみたい?」
などと、必ず相手がどんなに小さくても、考えていることを子どもが口に出せる環境を作ってあげることが、子どもへのサポート力だと感じています。
結論は、子どもが導き出すのです。
失敗を繰り返す中で・・。
スピード感をもって決める
まずは、親が子どもの前で自分で決めることや選ぶことを、スピード感をもって見せていきましょう。
外食先で、メニューを見たら、
「お母さんはこれにする」
「お父さんは、これとこれ」
「○○は何にするか決めた?」
というように。
身近にいるお父さんやお母さんが、テンポよく決めてるところをそばで見ている子どもは、自分で決めることは当たり前のことという認識を持つようになります。
親が子どもに対してサポートをするのは、このあたりの日常が大切です。
子どものお手本は、良くも悪くも親が一番影響を与えています。
自分で決められる子は自分の意見を持っている
依存度の高い子は、親が決めたことを忠実に守っている子が多い傾向にあります。
親に良く思われたい・・という感情が強いからです。
だから、自分で決めたことより、大人が褒めてくれることが良い答えなのです。
そこに、自分が描いている思いや意見はありません。
褒めてもらえる模範解答を常に探し続けています。
それに対して、自分の意見を持っている子は、なぜそう思うのかという理由も含めて、自分の言葉で伝えてきます。
もちろんそこに、模範解答などありませんが、きらきら輝く瞳とその子の表情を見ていると、ふと何年か後の大人になったその子がいきいきとプレゼンしているイメージが膨らみ、ワクワクしている自分に気がつきます。
多様化の時代に、決断力は最大級のアイテムのひとつであることは、まちがいありません。
保護者は自分の思い込みをアレンジなしで提供しない
とってもとっても大切なことは、自分(親)の思い込みの強要をしないこと。
子どもの発想力やアレンジ力は、時には無謀なこととして映るかもしれませんが、無謀なことばかりではありません。
子どもから学ぶことの方が、大人の伸びしろに直結することがいっぱいです!
さあ、今日からあなたも「我が子観察」してみて下さい。
そして、「選ぶ」「決める」場面を数多く提供できるように、日常を彩ってみて下さいね。
では、また次回。